ギターは魔法の楽器だと思います。伴奏もできればソロでも弾ける。“バンドマン”にもなれれば、“作曲家”にもなれる。僕自身、ギターを始めたときには想像もしていなかった“音楽学校の先生”になれてしまいました。単に感情表現のツールとしてだけではなく、まだ見ぬ境地へ連れて行ってくれるものだと感じています。そこで新しい出会いが生まれ、人と人とを結び付けてくれます。
ギターを学ぶ学生に対しては、演奏を続けてくれればそれで良いと思っています。もちろん大きな舞台に立ちたいという子は全力でサポートします。どういう形であれ、ESP学園で培ったものを今後の人生に役立ててもらえれば嬉しいです。
そして、講師としての夢があります。それは、指導した卒業生に自分の音楽の仕事を奪われたい。そんなパワフルな人を育てたいですね。
とにかく学生が理解できるように伝えることにこだわる五陸先生。毎年、学生と講師の年齢差は大きくなるなかで大切にしているのは「自分が10代、20代の頃には想像もできなかったような感性をもっている子がたくさんいる。そういう世代の違いによる感覚のギャップを楽しみつつも、学生の理解が深まるようにコミュニケーションを大切にしています」とのこと。
授業が進むにつれて内容も難しくなっていくが、講師として伝えるべきことは音楽の“難しさ”ではなく、“楽しさ”であるということを忘れないように日々の指導にあたっている。
演奏以外にも、みなさんが知らない音楽の仕事がたくさんあります。“音楽が好き”という想いがあれば、それを職業にすることができることがわかると思います。ぜひ、ESP学園を覗いてみてください!
専門:ギター
ギタリストとして海外でのクリニック開催や専門誌での執筆など幅広く活躍中の五陸先生。音楽学校の講師を務めることは想像もしていなかったと笑顔で話してくれた。「音楽を楽しむこと、人と人とのつながりを大切にすることが自分の人生を豊かにしてくれる」ということをモットーに学生たちの指導にあたっている。