いざデビューすることが出来たものの、初のSF作品、かつロボットなんてまともに描いたことがないのに大丈夫だろうかと内心動揺していましたが、資料などを見て自分なりに落とし込んでいく内に少しずつ楽しくなりました。ファンレターを初めてもらった時は嬉しかったです!それ以来、ハイ・ファンタジーの連載やNFTを題材にした漫画制作、アプリゲームのキャラクターデザイン担当などを経て、再びメカニック作画が重要な漫画に携わることができています。やや飽き性なところがあるだけかもしれませんが、様々な世界観、キャラクター、ジャンルを問わず挑み続けたい気持ちは失わないようにしています。
美術に特化した高校に通っていたこともあり当時の担当教員からは美大で絵画専攻することを勧められました。その頃はストーリー漫画を本格的に描いてみたいと考えており漫画学科もあるならと思い見学会に行ってみました。でも同じ空間に60人ほどが一斉に制作している光景を見て、自分がこの大人数の中で絵を描いている姿が想像できず、そこから少人数制のアニカレへ辿り着きました。「多方面から表情を描きわける」「設定を元にキャラクターデザインする」など様々な体験授業に参加し、一人では踏み込めなかった絵にも挑戦できました。入学後は漫画制作一色の時間ばかりで、課題を電車の中で描いたり皆の前で手厳しく指摘されたこともあります。
初の誌面連載である「機動戦士ガンダム ウェアヴォルフ」
漫画家をめざす人に伝えたいのは簡単に諦めずとにかく描き続けること。人それぞれデビューの仕方があります。私は卒業前に、ある出版社の奨励賞を受賞しながらその後3年間全く成果を上げられず辛い時期を過ごしました。けれど2013年から2年連続で新潮社の漫画賞で奨励賞を受賞、続いて8ページ漫画のコンクールに2作品投稿したところ、編集の方が絵を高く評価してくださり、作画として連載のお話をいただきました。大賞を獲得してデビューするのが基本だと思っていたので驚きました。でも私としてはまだ半ば。そんな立場から言うのも恐れ多いですが、自分に合うかどうかは一旦置き、世間の流行や空気感を知る事は重要なのかもしれません。
コミティアや作品展示会にも不定期に参加
漫画家/マンガ・イラスト学科 ストーリーコミックコース 卒/2010年卒/小学4年生の頃から漫画家を意識。アニカレ在学中(2010年)に漫画誌の新人賞で奨励賞受賞。2013年・2014年に2年連続で新潮社の漫画賞で奨励賞受賞。2014年同社の8P@GOGO!!賞に2作品を出品、1作品が読者投票6位を獲得。抜群の画力が高く評価され、2015年10月「宇宙戦艦ティラミス(くらげバンチ)」(宮川サトシ原作)でプロデビュー、同作品は2019年第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞受賞。LINEマンガ「サラカ王子と六頭竜」(泉福朗原作)連載。2023年月刊ガンダムエース7月号より「機動戦士ガンダム ウェアヴォルフ」(シナリオ=重信康(チーム・バレルロール))を連載中。
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