乳児院での保育士の仕事は、食事やおふろなど子どもたちの日常生活のサポートや遊びの見守りが主な内容です。子どもたちは特定の大人と関わることが必要ですので、2人の子どもに対して職員1人など、担当も決まっています。子ども達が笑顔になってくれた時がやっぱり一番うれしいです。それに、日々の成長を見られること。人見知りで近寄ってもきてくれなかった子が甘えてくれるようになったりすると、きゅんってしちゃいます♪夜勤では、10人を一気に寝かしつけることもあってなかなか大変。保育記録の事務作業など、やることがたくさんありますが、子ども達の寝顔はとてもかわいくて、いつまでも見ていたくなりますし、ほんとに癒されます!
昔から子どもは好きだったのですが、高校2年生の頃、将来の仕事として小さい子どもに関わる仕事、特に保育士に興味を持つようになり、保育士をめざせる学校への進学を考えました。私が勤務している乳児院は、経済的な理由や育児放棄、親も子どもも障がいを持っている、など色んな事情で保護者と生活するのが困難な乳児を保護・養育する施設です。この学校に入学するまでは乳児院の存在も知らなかったのですが、学んでいく中で、親と一緒に暮らせない子ども達の支えになってあげたいと思うようになりました。在学中にデイサービスのアルバイトで、障がいを持っている子ども達とも関わり、すごく楽しくかわいいなと思い、この仕事を選びました。
この学校を選んだのは、《子どもに関わることと心理がどちらも学べる》という点が非常に魅力的だったからです。心理と子ども、どちらにも興味があったので、両方を同時に学べるところが私にはぴったりでした。実は専門学校に進学することは、最初は親からは反対されていたのですが、心理と保育の両方を学べるobmにどうしても入りたくて、何度も説得し、保育士だけでなく他の資格もしっかりと取得することを約束して、認めてもらいました。ちゃんと約束通り、在学中に、保育士の他に、メンタルヘルスマネジメント検定、Word文書やExcel表計算の処理技能認定試験、医療事務OA事務能力認定試験など、たくさんの資格も取得できました。
社会福祉法人恩賜財団済生会支部 大阪府済生会 大阪乳児院/医療福祉心理学科/2020年卒/心理と保育の両方を学べて、選択授業も豊富なことに魅力を感じて大阪バイオメディカル専門学校に進学した和田さん。「先生方には、授業も資格の対策も、楽しく勉強できる空間をつくっていただいたことがとても印象に残っています」と当時を振り返る。子どもからはもちろん、他の職員さんや保護者の方から信頼して頼ってもらえるような保育士になることが目標、と今後の抱負を語ってくれた。