学生時代、臨床実習で出会った患者さんとのかかわりの中で、精神疾患により自分らしい生活ができなくなる現実を目の当たりにしました。作業療法士は、こころとからだのリハビリの専門家です。対象者にとって、できるようになりたいことや、できる必要があること、できるのを周りから期待されること。それらが実際にできる状態となるために、その人の価値観を重視しながら関わっていきます。一緒にゲームをしたり、散歩や買い物に出かけたり、時には料理を作ったりアプローチ方法はさまざま。正解のない難しい仕事ですが、患者さんが、できなかったことをできるようになる成長の過程を共有できる、やりがいのある仕事でもあります。そして、作業療法士は自分自身が最大の仕事道具。専門的な知識も技術も、自分自身を知る力も、ここで身につけてください。
症状や状態を知り、必要な支援を話し合い、信頼関係を育む場となる患者面接の練習にも力を入れています
作業療法の歴史や理念定義にはじまり、リハビリの実際の流れはもちろん、働きたいと希望する障がいのある方々を支える法律や制度、就労支援の具体的な考え方なども学びます。精神障がいに対する面接や観察、検査の技術など、実技中心の授業もあります。また、患者さんとの関係づくりのためには、自分自身をよく知ることも大切。交流分析プログラムを通して自分を見つめなおす授業もあります。いいところも悪いところも含めて自己分析し、より良い形で人とかかわれる人間性のベースに。少人数で支えあえる環境も同校の伝統であり魅力です。
難しい内容の授業でも、わかりやすいよう工夫された講義と先生の人柄で、常にわきあいあいとした雰囲気
現代は高齢化やストレス、生活習慣病の増加から、こころと身体のリハビリが必要な人が増えています。作業療法士はその分野の専門家。「その人らしい生活」をともに考え、実現に向けて寄り添える人材を育てます。
中学生のころから医療や看護分野に興味を持っていたが、高校時代にリハビリテーションの仕事を知り、魅力を感じて進路決定。進学後、授業を通して人のこころのありように関心が高まり、精神分野の作業療法士を目指すように。卒業後は病院に就職。患者さんの状態に合わせた作業療法によるサポートを経験し、2002年より母校である徳島医療福祉専門学校へ。現在も臨床現場での研鑽も積みながら、最新情報を授業に取り入れている。
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