株式会社SAMONAの代表取締役として、トレーナー、医療人、経営者の3つの顔を持っています。当社のコンセプトは「治療×リハビリ」。体をケアするには治療だけでなく、患者さんと協力した運動療法も大切にしています。ただ一度の施術ではなく、患者さんの健康を維持し、向上させるお手伝いをしたいと思っているからです。この仕事の一番のやりがいは「ありがとう」と言われる瞬間。患者さんから感謝の言葉をいただけることは特別な経験です。加えて、トレーナーとしての仕事の魅力は、スポーツ現場での活躍です。現場で即座に判断し、処置を行うことで選手をサポートできるトレーナーは、本当に素晴らしい仕事だと思います。
陸上選手だった高校生の時にケガをして、競技を続けられない状況になりました。しかし、当時のトレーナーの先生に支えられ、自己ベストを更新することができたのです。この経験とお世話になった先生方の影響で、整骨院でのキャリアを選びました。独立開業に至るまで自身が設定したキャリアプランは、まず30歳までに「柔道整復師」「鍼灸師」「あん摩マッサージ指圧師」の資格を取得することでした。そこで、大学卒業後にニッケンの柔道整復学科に通い、資格を取得しました。整骨院を開業するまでの道のりは挑戦的でしたが、自身が設定した目標に向かって着実に進んできたことが、キャリアを成功に導いたと思います。
2023年4月から、母校ニッケンのスポーツトレーナー養成コースのコース長に就任しました。この仕事を選んだ背景には、「若きトレーナー志望者の夢を叶えたい!」という願いがあります。本コースでは、学生たちに幅広い知識とスキルを提供します。1年目では基礎知識の獲得に焦点を当て、現場で役立つ技術や理論を学びます。2年目にはそれらを応用し、特定のスポーツに関する知識を磨き、現場経験を積んでもらいます。私のビジョンは、鍼灸師や柔道整復師の国家資格に加えて、スポーツ業界で活躍できる資格を取得してもらうことです。一つの資格だけでなく、複数の能力と資格を兼ね備えたトレーナーが求められる時代だからです。
株式会社SAMONA代表取締役、サモーナスポーツ整骨院 院長、スポーツトレーナー養成コース コース長/柔道整復学科/2013年卒/東京都出身。小中高大学時代は陸上の短距離走者として全国大会で活躍し、自己ベスト記録10秒7を樹立。大学卒業後に鍼灸マッサージ師の資格を取得し、2011年に日本健康医療専門学校 柔道整復学科に入学。医療現場で働きながら学び、国家試験に合格。卒業後は、整骨院グループの院長として、経営と組織運営を実地で学ぶ。2018年、ニッケンの同級生と「サモーナスポーツ整骨院」開業。2020年、リラクゼーション施設「ボディケアYAT's」開業。2023年4月より母校ニッケン「スポーツトレーナー養成コース」のコース長に就任。