病気だけど住み慣れた家で療養しながら生活したい。残された時間を家族と過ごしたい。そう希望される人が増え、在宅医療のニーズが高まっています。看護師が自宅を訪問するにあたっても、地域で暮らす人々との信頼関係づくりは不可欠です。看護的なケアだけではなく、コミュニケーションもとても重要になります。そのときに、例えば東洋医学における「養生」の考え方に基づいた「こんな食生活が健康にいいですよ」と言った生活に密着したお話ができれば、予防医療の観点からも患者さんが親しみやすく、パートナーシップを一緒に作り上げていくうえでとても有効です。看護師には、地域に暮らす人々を支えていく役割があります。西洋、東洋かかわらず、看護の幅広い“引き出し”を持っていることで、あらゆる患者様に最適な提案ができるはずだと考えます。
私の専門は「在宅看護」です。その人らしい暮らしを尊重する看護専門職の役割について研究しています
看護に加え、東洋医療やアロマも学習するなど幅広い学びが保健看護学部の特徴。東洋医療に関しては、1年次の総合教育を導入科目とし、2年次以降も「看護にいかすツボ刺激」や4年次の「看護にいかす手技療法」などがあり、はり灸や指圧の知識などを幅広く学ぶことができ、患者様の“体”も“心”もケアするスキルを学んでいく。「ここが本学の保健看護学科の特色と言えます。看護職に求められる知識・技術も多様化している現代において、学んだことを活かして、様々な人々の生活の場面の中で役立てて欲しいと思っています」。
「看護師は連携の要」だと話す前久保先生。「様々な視点で人々に寄り添える力を養って欲しいです」
「看護師免許取得=病院や医療現場で働く」だけではありません。例えば医療関係のWebコンテンツや出版に関わったり、衣類や機器の医療関連企業など様々な活躍の場があるので、視野を広く持つことをおすすめします。
専門/在宅看護、老年看護
略歴/大阪府立看護大学大学院看護学研究科博士前期課程(現 大阪公立大学)修了、大阪府立大学大学院看護学研究科博士後期課程単位取得後退学(現 大阪公立大学)。看護師、介護支援専門員の資格を取得。担当科目は、在宅療養と看護、在宅看護学方法論I、在宅看護学実習、総合看護学実習、看護学研究など。
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