済生会熊本病院の看護師として、救命救急センターや、集中治療が必要な患者様が運ばれるEHCUで患者様のケアを行っています。地域の急性期病院のため救急搬送される重症患者様も多く、迅速な判断と高度な看護技術が求められる現場です。EHCUでは急変リスクの高い患者様も多く、わずかなサインにいち早く気づき、すぐに処置につなげたことで重篤化を防げた場面がありました。学生時代に病態生理の知識をしっかり学び、学内実習など実践的な学びを多く経験できていたことが大きな力になっていると思います。また、多職種とのチーム医療になるので、適切なコミュニケーションを心がけ、よりよい医療や看護を提供できるように努めています。
県内の大学で看護師を目指したいと思い、卒業生がさまざまな分野で活躍していることを知って熊保大を志しました。大学では、実習や授業での実践的な学びがとても充実していました。現場で必要な技術やコミュニケーション力を早くから身につけられたと思います。特に病院実習では、約半年間で7つの病院・施設へ実習に行きました。実際の患者様と関わる中で、相手の気持ちを考えながら言葉を選ぶことの大切さや、観察力・コミュニケーション力の重要性を実感。実習中は各グループに先生が同行しサポートくださったので、すぐ相談できる安心感もありました。眠れない日々もありましたが、現場で体験することは座学以上の学びが大きかったです。
患者様の少しのサインも見逃さない観察力も大事です
先輩看護師にサポートしてもらいながら、リーダー業務にも少しずつ取り組んでいます。病棟全体の動きを把握しながらスタッフの配置や患者様のケアの優先順位を判断するなど、チームをまとめる役割です。まだまだ勉強中ですが、安心してチャレンジできる環境に感謝しています。また、患者様の様子を最も近くで見ているのは看護師ですが、治療の判断をする医師の他、リハビリスタッフ、臨床工学技士、臨床検査技師、放射線技師など多数の職種が関わっています。もちろん患者様、ご家族とのコミュニケーションもとても大切です。適切なタイミングでしっかりコミュニケーションをとり、患者様のためになるような看護を今後も提供していきたいです。
患者様やご家族とのコミュニケーションも丁寧に
済生会熊本病院/保健科学部 看護学科/2020年卒/熊本県・済々黌高等学校出身。中学生の頃に見た病院ドラマがきっかけで看護師に憧れ始めた河原さん。大学選びの際には「実際にオープンキャンパスに参加して、自分がそこで学ぶイメージを具体的に持てるかどうかを大切にしました。また、卒業生がどのような病院で働いているのかも聞いて参考にしました」とのこと。大学で学ぶ中で重症患者の看護に携わる救急の現場での仕事にやりがいを感じ、急性期病院として救急救命センターやEHCU、ICUなどの受け入れ体制が充実している済生会熊本病院への入職を志したそう。「新人教育がとても手厚い病院で、学びの環境が整っていることも魅力でした」と話します。
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