子どもの頃から、興味を持ったことを調べたり仕組みを考えたりすることが好きでした。自然と理系の道に進み、大学院では類似画像検索を研究していました。ある画像に似ている画像をデータベースの中から選んで、似ている順に候補を表示するのが類似画像検索です。色、形、数など、「似ている」にも色々な尺度があります。それらを定量的な数字(類似度)を用いて計算するのですが、この計算のためには画像領域が正しく抽出されている必要があります。それが得意なのがAIです。このためAIにも興味を持ち、近年はその研究も行っています。その他、眼底画像処理分野の技術で特許を取得したり、診療情報管理士の資格を取って医療情報のデータ化を進めたりと、分野にとらわれず興味を持ったら研究をするという姿勢で経験と知識の幅を広げてきました。
WordやExcel、PowerPointを使うようにAIを使いこなすことが当たり前の時代が、すぐそこまできています。
AI、暗号資産とブロックチェーン、フィンテックなど、企業経営に必要なデータサイエンス知識を身につけるための授業を担当します。田邊先生が重視するのが「予習」。予習でわからない箇所を知ることが興味につながると考えるからです。興味を持って身につけてほしいのは、AIを活用する力です。近い将来、ほとんどの作業はAIがこなし、指示をする、判断をすることが人間の仕事、という時代になると思います。そうした役割には、コミュニケーション能力が大切です。だからゼミでは、ディスカッションをする機会も重視していきます。
大学は教えられるのではなく、自ら学ぶ場所。興味を持った分野に打ち込んでください。
まずは、あなたが実現したい、将来こうなりたいと「想う」ことから始めてください。それも恋い焦がれるぐらい真剣に想ってほしい。埼玉学園大学はあなたが「想い」を実現できるように、全力でサポートします!
研究テーマ/画像認識、類似画像検索、データマイニング
略歴:横浜国立大学大学院工学研究科修士課程情報工学専攻 修了 博士(工学)。NTT横須賀電気通信研究所、NTTサイバーソリューション研究所、交通情報サービス(株)(ATIS)非常勤取締役、東京都市大学知識工学部非常勤講師、名桜大学国際学群経営情報学系教授、同大学院国際文化研究科教授、同総合研究所長、同人間健康学部健康情報学科長を経て、現職。
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