環境問題が注目を浴びる近年、企業も環境問題に積極的に取り組むべきという声が大きくなっていますが、コストをかけて環境対策を実施することは「利益を最大化する」という企業本来の目的と矛盾するものでもあります。それでも企業が環境に配慮する理由を、主に東南アジアに進出する日系企業を対象に調査しています。大学時代にサークル活動の一環で現地を訪問し、東南アジアのパワーに魅力を感じました。大学院時代にはタイに9ヵ月滞在し、アンケートを取ったりインタビューをしたりという調査を繰り返しました。その研究を通して、顧客からのプレッシャーや親会社からの指導、業界団体からの要望など、様々な要因が企業の環境経営を後押ししていることが分かってきました。これからもできるだけ現地に足を運び、研究を続けていくつもりです。
東南アジア、特にタイには何度も行っています。今後はベトナムなどの企業研究もしてみたいですね。
経済学入門や経済史、アジア経済、アジア経営など経済・経営の基礎科目と、演習を担当します。基礎科目では、たとえば「昨日、テレビでやっていたあの話とつながっているんですよ」などと身近な話題と教科書をつなげることで学生が興味を持って授業に取り組めるようにしています。演習でもそうした姿勢は変わりませんが、学生に多くの質問を投げかける、調べて発表する機会を増やすなど、少人数授業の特長を活かした授業になっています。「考える力」や「発表する力」が身につくように、多くの工夫がこらされています。
中高の6年間、バレーボールをやっていました。今でもたまに地域のサークルでバレーボールをしています。
色々な人の話を聞いて、見て、経験して、「見る範囲」を少し広げてみましょう。そうすると、自分の興味、関心がどこにあるか徐々に分かってきます。そして、興味を持ったことを調べたり、考えたりしてみましょう。
研究テーマ/東南アジア経済、環境経営
略歴:京都大学大学院 総合生存学館 総合生存学専攻 博士課程(5年一貫制) 修了 博士(総合学術)。
チュラロンコン大学(タイ)経済学部 Visiting Scholar(客員研究員)、近畿大学工業高等専門学校 非常勤講師、京都大学東南アジア地域研究研究所 連携研究員を経て、現職。
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