歌をうたったり音楽に合わせて踊ったり、保育の現場に音楽は欠かせません。音楽に触れたとき、どうすれば子どもがより楽しいと感じるのか、成長につなげていけるのかなど、音楽を使った子どもとの関わり方を研究しています。学生には、音楽を介した子どもとの接し方について、自分なりに気付いて工夫できるような指導を心がけています。保育の現場では、子どもの歌にピアノ伴奏を用いられることがあります。ピアノの技術も必要ですが、大切なのは、「言葉や、歌のメロディーの美しさをどう子どもたちに伝えられるか」。伝えるための視点や方法は自分で考えて生み出していくしかありません。そのためにも、まずは目の前の教材を理解したり、自分が音楽を通して感じたワクワクの正体を探ったりしながら、感性を磨いていってほしいですね。
ゼミでは、子ども理解と論文の基礎の2つが中心です。子ども理解では、事例を通じて子どもの接し方を学んだり、 “チャイルドウォッチング”として公園やショッピングモールなどで子どもの様子を観察し、その結果を持ち寄って子どもの行動や周りとの関係性についてディスカッションします。他の人の視点を知ることは新たな理解につながったり、実習で記録を書くうえでも役立ちます。論文では、自分で決めたテーマで、興味関心を探求し、構成を考え、文章にまとめて発表します。完成までの流れを体験し、2年次からの学びに活かします。
自分に必要なことが分かってくると、色々なことが吸収できると思います。子どもが好きな気持ちを大切に、子どもの成長に音楽を介してできることを一緒に学んでいきましょう!
(略歴)
お茶の水女子大学大学院 博士後期課程 人間文化研究科 比較社会文化学専攻
単位取得満期退学
【主な職歴】
小田原短期大学保育学科 特任助教
小田原短期大学保育学科 専任講師