子どもは、大人が思うより世の中をよく見ていて、多くのことを考えています。成長しながら身の周りの世界をどうようにとらえ、そこで得た知識をどのように結び付けて、子どもたちが理解を深めていくのかが私のテーマ。6歳から12歳までの児童期が主な対象ですが、小学校での教育とも深く関わってくるので、授業の組み立てや子どもへの質問の仕方など、発達的な視点と教育的な視点の両方を研究しています。子どもたちの自由な発想はとても貴重なもの。それらを保ちながら、必要な学力を身につけていくためには、先生の働きかけがとても重要です。「教えなければいけない」ではなく、まずはありのままの子どもたちを認めてあげること。そんな適切な教育ができる先生を育てることで、私自身も間接的に子どもたちを支援していければと思っています。
ゼミで大切にしているのは、学生たちがお互いに学び合うこと。ディスカッションする際、なかなか意見を言えない学生もいますが、テーマを設けることで、発言しやすくなったり、学生同士でフォローしあったり、相手を否定せずに議論が発展していくようになっていきます。他の人の発表や意見を自分事として置き換えることで、自分の考えもよりブラッシュアップされます。楽しい雰囲気の中、お互いの考えを理解して認め合う姿勢は、いずれ子どもへの接し方にも活かせると思います。
大学ではいろんなことにチャレンジしてください。勉強以外にも交流を深めるためのゲームやパーティーなど、学生が自由に企画しています。どんなことでも自分から動くことで、新たな可能性を広げてくれるはずです!
(略歴)
東京大学大学院教育学研究科学校教育高度化専攻教育内容開発コース博士後期課程単位取得満期退学
【主な職歴】
共立女子大学家政学部児童学科助教、明治大学非常勤講師、日本女子大学非常勤講師、日本大学非常勤講師、明治学院大学非常勤講師