1年目の先生になったばかりの時は、初対面の子どもたちと、どうやって信頼関係を築けばいいのかが難しかったです。子どもたちに寄りそうことを第一に関わっていくうち、少しずつ子どもたちとの距離感が近くなりました。今担当している2歳児は、自我がどんどん出てくる時期。「先生大嫌い!」と言われることもあります。でも、それは先生に自分を分かってほしい気持ちの裏返しなんですよね。つい「そういうこと言わないよ」と言いたくなりますが、冷静に「なんでそう思っちゃったのかなあ?」と聞いていくと、「ほんとはね」と話し始めてくれます。少しずつ子どもの隠れていた気持ちに気付けるようになってきたことが自分でもうれしいですね。
埼玉学園大学は、少人数制で先生と生徒の距離が近いと聞いていて楽しみにしていました。入学してみたら想像以上でした(笑)。特に3、4年次のゼミは活動が活発で、山登りやキャンプ、スノーボードなど、先生もいっしょになって楽しみました。先生はゼミ生みんなのお母さんみたいな感じ。いつもゼミ室で集まってお茶していて、進路はもちろん、友だち関係の悩みまでも気軽に相談できて、本当に頼れる存在でした。公立保育士受験のための情報もたくさんいただきました。同じゼミ出身の公立保育士の先輩とつないでもらって、園の見学も先生の手配で行けたんです。さいたま市の保育の雰囲気が分かったし、実際の面接でも役立ち、とても感謝しています。
埼玉学園大学を志望した大きな理由は、小学校・幼稚園教諭、保育士の3つの免許状・資格が取得できること。選択肢を多く持ちたかったので、教職免許も取得しました。公立の保育士を目指すなら、エクステンションセンターが主催している公立保育士特別支援講座は受けておくといいですよ。内容はもちろん、同じ目標を持つ友だちができるので、面接の練習や情報の共有など、いっしょにがんばれることが励みになりました。学生時代から子どもに関わっておくのもおすすめです。ボランティアなど、どんどん挑戦してほしいです。保育士の仕事場は、とても人と関わる場所。先生や友だちとのつながりからも得られるものはたくさんあると思います。
さいたま市立文蔵保育園 勤務/人間学部 子ども発達学科/2019年3月卒/「私たちが気持ちを分かろうとしていることが伝わって、子どもが安心すれば、こちらが届けたい言葉も聞いてもらえるようになる。先輩の先生方を見ていて、少しずつ分かってきました」と言う、今年で3年目の鈴木さん。学生時代から、友人に悩みごとを相談されることが多かったそうです。相手の話を聞き、気持ちに寄りそうことができる資質は、保育士の仕事にも活かされています。