保育士のやりがいは何といっても子どもたちの成長を感じられること。なかでも、運動会や保護者参観は、保護者の方にも子ども達の成長を実感してもらえる機会なので、準備には力が入ります。当日、ハイハイレースで頑張る姿や大きな声で歌を歌う子ども達の姿に、私も思わず笑顔に。来て頂いた保護者の方から、「先生の笑顔のおかげで、うちの子も楽しく過ごせています」とお声掛けして頂いたことがあり、その時は本当に嬉しかったですね。私自身も、子どもの頃に通っていた保育園の先生に憧れた経験があるので、子ども達のお手本になれるような先生をめざしていきたいと思っています。
0~1歳は離乳食から幼児食への切り替えや、2回食から3回食への移行など、食事面での変化が大きい時期。そのため、ミルクの量、お粥のかたさ、おかずの切り方など、保護者から食事についての質問をされることも多くあります。また、給食の献立を作っている栄養士さんとの会議も仕事のひとつ。一人ひとりの成長スピードに合わせて、幼児食への切り替えのタイミングや味付けを相談。食事については先輩からのアドバイスもあり、大学時代から勉強していて良かったと思いました。学生の時はレクリエーションの計画案を立てることに意識が集中しがちなのですが、実際に働き出した今は食事や栄養に関する知識も保育士にとっては大切だと実感しています。
2年間で保育士になれる学校もありますが、将来的に介護の資格も取りたいと思っていたので、4年間じっくり学べる大学への進学を決めました。実際に在学中には、保育士だけでなく、ホームヘルパーや社会福祉士(受験資格)などの資格も取得。保育士+介護をめざしていた自分にピッタリの大学でしたね。また、この大学の授業がグループディスカッション形式であることも今の仕事で役立っています。入学前は人見知りだった私が、この授業のおかげで、今では保育園のクラス懇談会で大勢の保護者を前に話をするまでになりました。大学生活で、コミュニケーションスキルや意見をしっかり伝える力が身についたと思います。
岩手県内の保育園に勤務/社会福祉学部 保育児童学科(2018年4月より保育児童学部 保育児童学科へ)/2012年3月卒/保育士の資格に加えて、介護の知識や資格も取得したいとの思いから、東京福祉大学へ入学。保育士、幼稚園教諭免許状(一種)、社会福祉士(受験資格)などを取得。「進路に一番大きな影響を与えてくれた存在は、自分の通っていた保育園の先生です。とても優しい先生で憧れの存在でした。保育士になった今、“伊藤先生のようになりたい”と子ども達に思ってもらえるように、頑張っていきたいです」。