私が担当しているのは、「生活科教育法」です。小学校1・2年生が学ぶ生活科は、幼児教育と小学校3・4年生からの理科や社会といった科目の間の橋渡しとなる重要な学びです。
授業では、実際に生活科で実施する季節の生き物の観察やおもちゃづくりなどを通して、いかに子どもたちの気づきと成長を促せるかを大切に指導しています。例えば、生活科の内容項目の一つである、「季節の変化と生活」であれば、要領の学習目的を確実に踏まえてから、公園などでのフィールドワークを実施し、その後の発表までを含めた実践的な学びで、学生に気づきを与え、自ら考える力を育むようにしています。こうした私や本学が大切にしている“学生が主体の学び”を通して、学生には、「自分の成長」や「学ぶ楽しさ」も実感してもらえたら嬉しいですね。
「授業の目的と達成目標を明確にすることで、学生が自分の成長を実感できるようにしている」と中村先生
小学校の先生として約20年に及ぶ経験を持ち、現在は「学習者主体の授業デザイン」を日々研究、さらに地域の小・中学校での授業改善にも取り組まれている中村先生。その専門分野の知識と教育現場で得たノウハウは、「生活科教育法」の授業でも学生に惜しみなく伝えられています。また授業においては、「知識をただ学ぶのではなく、実際の教育現場で生かせる力を身につけてほしい」との想いから、講義形式だけでなく、学生が自ら考え、意見を交流し合い、さらに発表まで行う実践的なスタイルを構築し、学生にも高い評価を得ています。
学生とのコミュニケーションを大切にする中村先生。学内ではいつも学生と笑顔で話す姿が見られる
大阪常磐会大学は、先生と学生の距離が近く、また少人数制であることから学生同士のつながりも強いのが魅力です。この環境で学ぶ中で身につく、“人と関わる力”は、将来、皆さんが先生になった時に役立ちますよ。
キャンプが大好きという中村先生。時には、学生と一緒にキャンプやキャンプファイヤーを楽しむことも
専門:教育方法学・生活科教育法
和泉市立和気小学校、和泉市立北松尾小学校、和泉市立光明台北小学校で教員として約20年間にわたり、子どもたちを指導。職務と並行して2016年からは和歌山大学教職大学院で教育学の研究にも携わる。2018年より、大阪常磐会大学 こども教育学部(当時は常磐会学園大学 国際こども教育学部)専任講師に。2023年4月より、准教授に就任し、未来の先生育成に尽力している。
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