専門は政治学と国際関係論です。学生時代に多くの国を訪れ、大学卒業後はイギリスやドイツで暮らしたこともあって、広く世界に目を向けてきた一方、2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、日本の民主主義にも着目し、現在は幅広い研究に取り組んでいます。日本は少子高齢化が進み、選挙の投票率も低迷していますが、それは日本が他の国よりも先を行っているがゆえの現象です。国際社会は、将来、自国で同じことが起きたときの参考にしようと、日本がそれらの問題をどう解決していくか注目しています。つまり、日本が成果を上げることは、世界に貢献することにつながっているのです。もっといえば、その根本は私たち一人ひとりの考え方や生き方にあるといっていい。世界情勢を知ることは、現代を生きる私たちにとって必要なことだと考えています。
授業では、国内外で起きた最新の事例や事件を取り上げたり、授業の内容と関係のあるニュースやドキュメンタリーを見て分析したりと、興味を持って学べる工夫を取り入れています。実際に海外で活躍する外交官や国連職員、青年海外協力隊員らを招き、講演を行うほか、フィールドワークとして外国の領事館に足を運ぶこともあり、世界情勢をリアルに感じ取れる機会があるのも魅力です。「考え行動する教育を目指しています」と話す渡部先生。国際支援活動に参加する卒業生を輩出するなど、ここでの学びや経験が成果として現れています。
本当に好きなことに出会えることが、自身の成長につながります。他国の文化に触れることも、視野を広げ、新たな視点を得る一つの手段です。海外について学び、好きなことや取り組んでみたいことを見つけませんか?
専門分野:政治学、国際関係論、国際政治経済学、リスク社会論
北海道伊達市出身。中央大学総合政策学部国際政策文化学科卒業後、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科修了。ドイツ・デュースブルグ大学東アジア研究所研究員、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院助手を経て2008年に現職。若い頃の努力は裏切らないことを、27年ぶりに再開したピアノを通して実感している。「勉強も同じ」とのこと。