現在はビュッフェでお出しする煮込み料理などの調理を主に担当。入社からまだ半年ほどですが、社内の育成方針の元、様々な料理の経験を積んでいます。職場の雰囲気はとても良く、先輩方はとてもフレンドリー。気がついた点の指摘だけでなく、技術的な部分のアドバイスももらえるので成長に繋がっていると実感しています。この仕事の魅力は、入社間もない社員でも新メニューの考案に携われること。季節ごとに変わる新メニューの開発に取り組んだときは、試作品を先輩方に食べてもらい、頂いた感想やアドバイスを元にさらにブラッシュアップ。完成した「肉味噌とゆずのキッシュ」が新メニューとして採用されたときは大きなやりがいを感じました。
在学中は食材の保存方法や栄養、調理技術などを幅広く学びました。特に好きだったのは西洋料理の実習。自分たちで料理を作り上げていく楽しさや、達成感を感じながら、協調性も伸ばすことができたと思います。ソース作りでは、家庭ではなかなか扱うことができない食材を使いながら、完成までの手順を一つ一つ経験。その全てに意味があることを知り、奥深さに魅了されました。ソース作りを任される場面は多く、学生時代の知識が今もダイレクトに生かされています。また、先生方は調理中の態度も重視。実習中に先生からかけられた「お客様の目に見えないところでも、気を抜くことなく全力で調理しなさい」という言葉は、今も心の中に残っています。
私自身、内定を頂いたホテルとレストランで、どちらに就職するか悩むことがありました。その際に重要視したのは、どの職場がより自分の成長につながるかということ。一度社会を経験しているクラスメイトからも「やりたいことがあるならチャレンジしたほうがいいよ」と声をかけてもらったこともあり、より高いレベルで経験が積める現在の職場を選ぶことができました。また、西洋料理の道を目指すならフランス語をしっかり勉強しておくことがおすすめ。もちろん日々の授業や実習でも学ぶことはできますが、食材や調理方法など、あらゆる場面でフランス語を用いたやり取りが行われるので、学生のうちから意識して身につけて欲しいと思います。
ハイアット リージェンシー 横浜 ハーバーキッチン所属/調理師科 昼間部/2023年卒/調理師の父の影響を受けて、幼い頃から家族や友人に料理を作ることが楽しみだったという吉井さん。高いレベルで料理の技術を磨くことができ、お客様にも喜んでもらえる環境に身を置きたいとの思いから、現在の職場に就職した。「現在は調理中心の業務ですが、将来的には食材の発注など幅広く任されるようになりたいです。」と語る吉井さん。「そのために、もっと周りの状況を把握できなければなりません。ビュッフェの営業中は、料理の減り具合を常に意識し、お客様を待たせることなく補充を行うなど、広い範囲に気を配るように心がけています」と語ってくれた。