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兵庫県認可/専修学校/厚生労働大臣指定/兵庫

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【義肢装具士科】国家資格を活かし整形靴専門店を起業した卒業生を紹介

赤穂高等学校
菅野ミキ
神戸医療福祉専門学校三田校には全国的にもめずらしい医療系国家資格「義肢装具士」を養成する学科があり、卒業生が全国で活躍しています。

今回は2008年度義肢装具士科卒業生 菅野ミキさん(兵庫県立赤穂高等学校 出身)を取材してきました。

菅野さんは神戸医療福祉専門学校三田校の義肢装具士科を卒業後、義肢装具製作会社で5年間務めた後、実家のオーダーメイドシューズ店で経験を積み、2018年に整形靴ブランド「&MIKI(アンド ミキ)」を立ち上げられました。起業後、数多くのTVや雑誌に取り上げられ、話題になっています。

Q1.義肢装具士を目指そうと思ったきっかけは?

菅野さん「もともとファッションに興味があり、高校卒業後の進路はメイクやデザインに関わる事が出来たらなぁと漠然と考えていました。そんな中、当時火傷の跡やアザなどをカバーする“リハビリメイク”に興味を持ち、何か国家資格として同じようなことが出来ないかと考えるようになりました。靴職人として学びにドイツにいた兄が帰国し、失われた手指などをカバーする“エピテーゼ”や、それに関わる義肢装具士という職業を聞き、興味をもったので自分も目指そうと思いました。」

Q2.神戸医療福祉専門学校三田校での思い出は?

菅野さん「同じ目標をもった仲間と出会えたこと自体が最高の思い出です。当時のクラスメイトや恩師とは今でも仕事のことなど情報共有をしたり、色々な相談をしたりしています。また私は学生寮に住んでいたので、他の学科の人達ともワイワイ楽しく過ごすことが出来ました。まさに青春の思い出です。」

Q3.整形靴に興味をもったきっかけは?

菅野さん「私が専門学校在学中に実家で父と兄がオーダーメイドの靴屋を開業しました。実家に帰ると靴を作るために用意された革の種類の豊富さや、デザインの奥深さ、なにより楽しそうにデザインを選んでいるお客様の表情を見て、もともとファッションに興味があったことも相まって、自分もこんな仕事がしてみたいと思うようになったのがきっかけです。」

Q4.&MIKIの起業にいたった経緯は?

菅野さん「当初は整形靴の認知も低く、なかなか上手くいかない日々が続きました。まずは整形靴のことを知って頂くこと自体が必要だと感じた私は、直接ユーザーへと繋がりそうな医療機関などへ出向くことは辞め、一般に知ってもらおうと考えビジネスコンテストやピッチイベントへ事業計画を持って整形靴の必要性についてアピールし続けました。多くの方や数々の企業または媒体が整形靴に興味をもって下さり、結果として整形靴製作の依頼が来るようになりました。並行して店舗を構え開業しました。」

Q5.どのような方が来られますか?

菅野さん「お客様は皆さん、足に何らかのトラブルや靴に対して悩みを抱えていらっしゃる方が多いです。遠方の方も多く北は北海道、南は熊本県まで、全国から足を運んで下さいます。最初はスニーカーや履きやすい短靴を製作されたお客様も、夏はサンダル、冬はブーツと、今までになかった選択肢が増え靴選びを楽しんでいただけています。どうやったら何十人の人が来てくれるだろうかを考えるより、どうやったら目前のお客様が喜んでもらえるかを考えて日々精進、ますます技術を向上させ、より良い靴をお客様に提供していきたいと思っています。」

Q6.義肢装具士の資格はどのように活きていますか?

菅野さん「義肢装具士の資格を持っていなければ起業出来ていなかったと思います。そのくらい重要な資格だと思っています。お客様の中には補装具ユーザーの方も多く、一般的なオーダーメイドシューズ店であれば、その装具を身に着けていることで既製靴が履けない理由を1から説明しないといけないのですが、私は義肢装具士、装具に関する知識があるので、装具を着けた場合の仕様のポイントや症状に対して材料選択の重要性が分かります。お客様が安心して靴作りを依頼して下さるのはこの資格のお陰だと思います。」

Q7.今後の目標は?

菅野さん「まずはこの仕事を長く続けていくこと。そして整形靴を必要とする方が整形靴に出会えるよう、私自身の仕事を通して発信出来ることは行っていこうと考えています。」

菅野さん、ありがとうございました!
神戸医療福祉専門学校三田校(専修学校/兵庫)
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