私は大学時代から、絵画やイラストなど平面を中心とした作品をつくり、個展やグループ展で発表してきました。また、美術館やギャラリー、アートイベントなどで発表しています。制作する時は、「どんな素材を選び、どういった手法で描くのか。そこに現れる形や色彩はどうするのか」そんなことを一つずつこだわりながら、描くことを心がけています。創作するうえで色々な経験が影響し活かされてくると思います。たとえば、私は中世に興味を持ち、学生時代にはイタリアやフランスなどヨーロッパを回り、様々な壁画などを見てきました。また、蚤の市などで見た古い書物や雑貨なども素敵でした。各地で見た風景や人、体験が作品制作に影響を与えて、アイデアや新たな発想につながっていくこともあるため、学生時代に色々なものを見ることは大切だと思います。
実技系の授業ではポスターやイラスト制作を担当。課題やコンペの出展作品などさまざまな制作物に挑戦しながら、グラフィックデザイナーやイラストレーターになりたいという学生の目指す仕事に合わせて、必要なスキルを身につけられるよう指導しているという。「私は自分の頭で考えることができる自立したクリエイターを目指してほしいと思っています。そのために、学生自身で考える部分も大切だと思います。」単にスキルを身につけるだけでなく、長いクリエイターとしての今後に役立つ思考の部分も鍛えられるのが久保先生の授業の魅力だ。
デザインやイラスト分野に進みたい皆さん、知識や技術を身につけながら、いろいろなことを学んでください。あいち造形デザイン専門学校は面倒見の良さが魅力ですから、皆さんの夢の実現を最後までサポートします!
専門分野:絵画・イラスト
小学生の頃から絵を描くことが好きだったという久保先生は、小・中・高校とサッカーに没頭するスポーツ少年。その後、愛知県立芸術大学美術学部に入学し、本格的に絵を学び始めるとともに創作活動も開始。同大学大学院美術研究科に進み、博士号を取得。大学から9年間創作活動にささげ、2013年より、あいち造形デザイン専門学校の教員となる。