選手一人ひとりと向き合いながらトレーニングを指導
アスレティックトレーナーとして、スポーツ現場で選手のコンディショニングや怪我の予防、応急処置・救急対応、トレーニング指導などを幅広く担当しています。私は現在、トレーナーとしての指導はもちろんですが、「教育」という部分にもかなり力を入れています。以前は怪我をしてしまった選手に対してリハビリを行い、復帰して活躍することをやりがいに感じていた時期もありましたが、現在は、怪我をする前に自ら情報を得て予防に取り組む選手であったり、復帰後に2度と同じ怪我をしないように主体的に取り組む選手が増えており、学生が自主・自立の精神で主体性を持って取り組み始める「変化の瞬間」を感じることがやりがいになっています。
トレーナーを目指したきっかけは、「可能性のある人をそのまま放っておけない」という強い想いからでした。私自身も学生時代、そして社会人時代とプロを目指して競技に打ち込んでいた経験がありますが、怪我によって思い描いていたような結果を得ることはできませんでした。私のような苦い経験をしている選手は大勢いると思います。次のステージへの可能性があるのにも関わらず、何をしていいのかわからない。「なぜ?」がわからないまま、トレーニングをしている。そんな状況を変えたいという思いから、選手たちのパフォーマンス向上とケガの予防を実現する専門職であるアスレティックトレーナーという道を選びました。
専門知識と技術でスポーツに打ち込む人を導きたい
専門学校時代には「常に学び、考え続けることの大切さ」を学びました。トレーナーという職業は、日々アップデートされる情報や知識・技術をキャッチし、学び、常に成長していかなければなりません。専門学校では毎日が自分の知らないことの連続でした。それを学び続けたからこそ、今も学ぶことを忘れず成長し続けることができていると思います。印象に残っているのは中島先生の存在です。入学当初から気さくに話しかけてださり、担当授業がなくなった後も変わらず声をかけてくださいました。現在、私が流通経済大学ラグビー部にて活動できているのも中島先生のおかげです。
常に考え、学び、成長し続ける姿勢が大事です
流通経済大学ラグビーフットボール部 所属/スポーツトレーナー科 アスレティックトレーナーコース/2016年卒/スポーツ現場での指導を中心に、専門学校の非常勤講師、クリニックのリハビリ助手など幅広く活躍する竹島さん。今後は自身が打ち込んできた野球に指導者として携わりたいと目標を語ってくれた。「選択の主体は常に自分にあります。人は無意識的にも意識的にも常に選択をし続けていて、『何もしないこと』も『挑戦しようと一歩踏み出すこと』も選択するのは自分。今この瞬間に選択に『正解』はありません。ただ、常に学び成長し続けることができる選択をし続けて欲しいです」とスポーツ分野をめざす高校生にアドバイスを送ってくれた。
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