年齢や障害に関係なく誰もが住み慣れた居場所で生活できる環境・地域作りを実現したい
NPO法人優人 大川佳奈子
◆現在の仕事内容について
介護保険制度や障害者総合支援法等の福祉制度にとらわれない、自費の福祉活動を行っています。具体的な内容としては、日中の通い・お泊りサービスや訪問活動、相談活動を行っています。また、2018年度よりこども食堂も行っています。
◆仕事の魅力とやりがいについて
以前、制度の中で仕事をしていたときに、制度だけではその方の本当に望んでおられる生活の実現が難しいことや、ご家族の気持ちを自由に話せるような場所や機会が少ないことを痛感していました。
今は、困っている方の年齢や病気・障害の種類に関係なく、どのような方にも支援できる柔軟さ、その方の「今」のお困りごとにすぐに対応できることで、ご本人やご家族の安心に役立っていることを実感しうれしく思っています。
新生児から100歳の高齢者の方まで幅広い年齢層の方々のパートナーとして、「そばに寄り添う存在」、「そこに変わらずある存在」が、今のNPO法人優人で実現できることに魅力を感じています。
◆関西福祉科学大学の学びや資格が現在の仕事にどのように役立っているか
大学では、専門分野以外の友だちとの交流をはじめ、少人数単位のゼミ(クラス)や演習での仲間や先生との話し合い、大学3年生の社会福祉士実習で、人やものに対する自分の見方の範囲が一気に広がりました。
様々な状態や状況で生活をされている人を支援する上で、自分にはない考え方や感覚、価値観(人やものに対する見方や考え方)を理解することはとても大切なことです。
学生時代の演習や実習を通して、「人を理解することの大切さ」「今あるサービスや制度だけで生活を支援することの難しさ」とそれぞれの対応法などについて、自分で考えるだけでなく、みんなで熱心に話し合い、発表する機会も豊富にありました。
このような経験は、今、私が支援する上で大切にしている姿勢の原点になっていると思います。例えば、経験が増えると、自分の価値観で支援をしてしまう傾向が誰しもあります。そのため、定期的に、いろんな方のお話を聞くように、また、自分の考え方の見直しや確認を行うように心がける姿勢や意欲は、学生時代の経験から今日の自分にもつながっていると思います。
◆高校生へのメッセージ
今、私のお話を読んでいただいているということは、「誰かの役に立ちたい」という仕事に心ひかれているのではないでしょうか。
その今の気持ちを大切にしてください。支援者になると、その気持ちがどこかにいってしまい、「仕事」として、人と関わってしまいがちになることもあります。自分の大切にしたい「想い」をこれからも大切に育てていってあげてください。そしてそれが難しくなったときには、一人で考えすぎないようにして、周りを頼ることも忘れないようにしてください。
(写真上)
自宅の1階を開放し、利用者の方の通い・お泊り、子ども食堂を行っています。
(写真中)
自宅の庭を開放し、毎年7月に縁日を開催しています。
(写真下)
社会起業等に関心のある関西福祉科学大学の学生さんが見学やボランティアに来てくれています。
介護保険制度や障害者総合支援法等の福祉制度にとらわれない、自費の福祉活動を行っています。具体的な内容としては、日中の通い・お泊りサービスや訪問活動、相談活動を行っています。また、2018年度よりこども食堂も行っています。
◆仕事の魅力とやりがいについて
以前、制度の中で仕事をしていたときに、制度だけではその方の本当に望んでおられる生活の実現が難しいことや、ご家族の気持ちを自由に話せるような場所や機会が少ないことを痛感していました。
今は、困っている方の年齢や病気・障害の種類に関係なく、どのような方にも支援できる柔軟さ、その方の「今」のお困りごとにすぐに対応できることで、ご本人やご家族の安心に役立っていることを実感しうれしく思っています。
新生児から100歳の高齢者の方まで幅広い年齢層の方々のパートナーとして、「そばに寄り添う存在」、「そこに変わらずある存在」が、今のNPO法人優人で実現できることに魅力を感じています。
◆関西福祉科学大学の学びや資格が現在の仕事にどのように役立っているか
大学では、専門分野以外の友だちとの交流をはじめ、少人数単位のゼミ(クラス)や演習での仲間や先生との話し合い、大学3年生の社会福祉士実習で、人やものに対する自分の見方の範囲が一気に広がりました。
様々な状態や状況で生活をされている人を支援する上で、自分にはない考え方や感覚、価値観(人やものに対する見方や考え方)を理解することはとても大切なことです。
学生時代の演習や実習を通して、「人を理解することの大切さ」「今あるサービスや制度だけで生活を支援することの難しさ」とそれぞれの対応法などについて、自分で考えるだけでなく、みんなで熱心に話し合い、発表する機会も豊富にありました。
このような経験は、今、私が支援する上で大切にしている姿勢の原点になっていると思います。例えば、経験が増えると、自分の価値観で支援をしてしまう傾向が誰しもあります。そのため、定期的に、いろんな方のお話を聞くように、また、自分の考え方の見直しや確認を行うように心がける姿勢や意欲は、学生時代の経験から今日の自分にもつながっていると思います。
◆高校生へのメッセージ
今、私のお話を読んでいただいているということは、「誰かの役に立ちたい」という仕事に心ひかれているのではないでしょうか。
その今の気持ちを大切にしてください。支援者になると、その気持ちがどこかにいってしまい、「仕事」として、人と関わってしまいがちになることもあります。自分の大切にしたい「想い」をこれからも大切に育てていってあげてください。そしてそれが難しくなったときには、一人で考えすぎないようにして、周りを頼ることも忘れないようにしてください。
(写真上)
自宅の1階を開放し、利用者の方の通い・お泊り、子ども食堂を行っています。
(写真中)
自宅の庭を開放し、毎年7月に縁日を開催しています。
(写真下)
社会起業等に関心のある関西福祉科学大学の学生さんが見学やボランティアに来てくれています。