お客様、生産者、同業の方などたくさんの人たちとの出会いに溢れていて、刺激の多い仕事です。その繋がりが縁となって、ワイン生産者の方と一緒にワイン会イベントを企画したりと、お店で調理する以外にも活動の場を拡大中。人との出会いが多いぶん、新たなチャンスにも恵まれているのかなと感じています。またお客様に満足していただけた時はもちろんですが、スタッフの成長や売り上げ目標の達成などダイレクトに感じることができるのも魅力ですね。とくに最近は若いスタッフ達の成長を見ていると、自分のことのように嬉しいです。
学校では和洋中の調理の基本をはじめ、栄養、衛生、テーブルマナーなどを学びました。ホテルなどの飲食店で、現役で活躍している講師陣から直々に学べたのも勉強になりました。私は講師から「飲食店で食事をしたら『ごちそうさまでした』と言いなさい」と言われたことが今でも心に残っていて…。基礎だけでなく、調理や作ってくれた人へ向き合う姿勢も学校で教わりましたね。その他にも仲間の大事さも学校で学びました!現在もみんな料理の道で頑張っているので、仲間達と切磋琢磨しながら日々仕事に励んでいます。卒業して18年経ちますが講師陣とも仲が良く、いまだにみんなで連絡を取り合っています!
両親が共働きだったので、中学生か高校生くらいの頃から自分でお昼ご飯を作っていました。当時は好き嫌いが多く、和食が苦手だったのでもっぱらパスタばかり作っていて。それが現在に通じるところがあるのかもしれません。飲食業界に興味を持った大きなきっかけは、高校に入学してからファーストフードでアルバイトをしたことですね。調理はしていませんが接客や裏方の作業が「自分に向いているな」と思いましたし、何よりもお店を自分たちで作り上げていくことが楽しかったんです。そこで感じた「料理が好き」という思いが原動力となって、入学を決めました。
「こんな料理人になりたい」という明確な目標だったり、何よりも「調理が好き」という強い思いを持つことが大切。また飲食の仕事は注文を受けて調理して完結するわけでなく、仕込みなどの裏方作業がたくさんあります。予想以上に時間を割かれることが多いため、自分の中でその部分の折り合いをつけることも肝心ですね。とはいえ、本当にやりがいがあって素敵な仕事。腕が上がった時の喜びは表現しがたいですし、それをまたお客様に受け入れていただけた時は最高です!「調理が好き」という思いが大前提だと伝えましたが、ビジネスとして成立できるか否かも重要です。学生時代から就職後のことも見据えて、学んでいってほしいと思います。
OSTERIA La feniceオーナーシェフ/悠久山栄養調理専門学校 調理専攻科/2005年卒/高校時代にファーストフードでアルバイトしたことがきっかけで、飲食業界に興味を持ったという三本さん。しかし入学当初から“シェフ”という職業を目指していたわけではなく、学校で学ぶうちに将来のビジョンがじょじょに固まっていったそう。専門学校を卒業した後は東京で6年、イタリアで1年修行を積み、10年前に地元である長岡市でOSTERIA La feniceをオープン。今後は家庭と両立しながら、さらにお店を盛り上げていくことが目標です。