介護福祉士として現場に従事してきた経験と介護講師として教える仕事をしてきて、一貫して思うのは「考えることをあきらめない介護福祉士になってほしい」ということです。現場で何も考えずにルーティンワークをしているだけでは介護の質は上がっていきません。目の前の利用者さんは刻一刻と変わっていくのでそこに気づくことをせずにいると、利用者さんの現状とやっている介護がどんどん離れていきます。だから、いつも「これでいいのか」、もしそこに不一致が生じていたら「どうしたらいいのか」。目の前のことを受け止めて、しっかり考えることが重要だということを学生に伝えています。そのため、授業では私の問いかけに対して考える場面を作り、答えてもらうという授業展開をしながら、考えて実践できる介護福祉士の育成を目標としています。
授業では、自分の過去の経験を交えながら、勉強をする場に繋げています
五條先生は難しい理論も、学生がリアルにイメージできる、興味を持って考えてもらえる内容で説明しています。例えば、利用者さんの尊厳を守るということの考え方について、一見難しそうに思うことも、先生は靴下の履き方を事例に出して問いかけます。「いつも右から履いている靴下を左から履かせられたらどう?違和感ない?そういう場面で利用者さんの習慣を守って行動すること。それが尊厳を守るってこと。そう考えると難しくないことだよね」と五條先生。すっと理解できる話の進め方で、寄り添える介護福祉士の育成に努めています。
何か困ったことがあったら、聞いてもらえるという安心感ある先生でいることを心掛けている
介護の仕事はノルマとか数字では成果が見えない仕事ですが、人と深い関わり合いを持つ場面が多いため、必要とされる充実感を感じられる仕事です。ぜひ、介護福祉士に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
小学生の頃、手話に興味を持ったことをきっかけに、福祉の世界を知り、介護福祉士を目指しました
専門科目:介護過程、介護の基本、社会の理解、介護総合演習、公的扶助論
札幌の介護福祉士養成専門学校で学び、介護福祉士として障害者支援施設に入職。2年後、特別養護老人ホームの勤務を経て、母校の教員となり後輩を育成。その後、グループホームで管理者として勤務を経た後に、一念発起して東北福祉大学 総合福祉学部 社会福祉学科に入学し福祉を学び直す。卒業後、福祉関連の仕事を経て2022年より同校の教員となる。
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