ユナイテッドアローズの営業統括本部長として、主力事業の商品・販売力強化へのサポートや各事業の販売促進、企業イメージを向上させるためのPRといったことまで包括的に関与しています。また執行役員として社のビジョンや中期戦略の策定にも関わっています。具体的には、EC、PR・販促、販売支援、店舗開発、R&D、事業管理などです。DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したOMO(Online Merges with Offline)戦略に力を入れていますが、私たちの商売の根幹である、「ヒト・モノ・ウツワ」(サービス・クリエイティブ・世界観)を磨き上げることは、昔も今も、またこれからも注力していきます。
ファッションは「嗜好品」だと割り切って考える必要があります。寒さをしのぐ、暑さの中で快適に過ごすなど最低限の役割はあるとしても、機能性以外の要素は「なくても」生きていけるもの。コロナ禍、「命の次に大切なことは人それぞれ」ということがよく分かりました。嗜好品だからこそ、音楽やアートと同様に、その存在で自分らしく過ごす事ができ、心が豊かになることを少なからず確信しています。「ファッションは時代を映す鏡」と言われますが、これからの時代の主役は皆さん若い人たちです。最初は周りからの理解は少ないかもしれませんが、自分の好きな道を極めて欲しい、信念を持って楽しくファッションを突き詰めて欲しいですね。
学んだことで今でも役に立っていることは、「洋服の基礎」「マーケティング」「コミュニケーションスキル」の3つのように思います。自分で生地選びとデザインをして、パターン、裁断、縫製と仕上げていく過程は、後にマーチャンダイザーになってからもチームで仕事を進める上で土台になっています。市場やトレンドをリサーチし、それをポートフォリオにまとめ、クラスでプレゼンテーションする、という今でも変わらず行っているフローを学んだのですが、そこで、考えをまとめ、人に伝える重要性=コミュニケーション力が上達したと思います。当時、プレゼンは大の苦手でしたが、文化で学ぶ中で少しずつ克服できたのではないでしょうか。
株式会社ユナイテッドアローズ 執行役員営業統括本部長/マーチャンダイジング科(現:インダストリアルマーチャンダイジング科) 卒/※文化服装学院公式サイト 卒業生取材『LINKS』より一部転載 https://sumirekai.bunka-fc.ac.jp/interview/links/002/