料理は様々なイノベーションによって進化し続けており、私たちの食をますます魅力的にしています。わかりやすい一例をお伝えすると、従来の食材の組み合わせ方では表現できなかった「ゼリー状のお菓子」のような食感を、海藻のぬめり成分であるアルギン酸から作ることが可能です。また、アルギン酸ナトリウムは液状のものを球体にできるので、創作料理の中に使われていたりもしています。このように科学的な知識を加えることで今までにない形状や食感を生み出す、それが「分子料理」です。授業の一部ではありますが紹介していますし、学園の先生方とともに研修、論文発表を行っているので、関心を持ってくれたら嬉しいです。美味しい料理を作ること、さらには料理を科学的に捉えたり研究対象としてみることなど、料理は様々なアプローチ方法があります。
使用する食材は同じでも、調理方法や調理機器で全く異なる形や食感になる。それが料理の面白さです
1年次は約7日間、2年次は21日間ほど校外実習が実施される。「その際は学生が働きたいレストランやホテルの中から希望を出し、その後先生方が希望の店舗と掛け合って実習の調整をしたり、実習先の特性と学生の個性でコーディネートしていきます」という中村先生。実にきめ細かな選定が実施され、この実習から就職に結びつく学生も多いそう。「料理の勉強をすることで調理技術が高まり、和洋中それぞれの文化を知り、仕事になり、独立開業することも夢じゃない。まさに手に職である素晴らしい仕事だと思いますよ」。
パスタの種類は?イタリアの気候は?その国の文化を説明しながら、親しみやすい内容で授業が進んでいく
今から色々な人とコミュニケーションをしたり、料理をはじめ様々な趣味を持ったり、特技を作ったり。様々なきっかけをつくりながら自分を表現してみてください。それが学生生活や就職活動に繋がりますよ。
どうして?という疑問から、新たな料理の世界が広がる。「そんな料理の楽しみ方も実感して欲しいです」
専門:西洋料理
服部栄養専門学校調理師科を卒業後、イタリアンレストラン経営などを経て西洋料理教授として学生の指導にあたる。食品衛生のスペシャリストとして飲食店向け「調理HACCP(ハサップ)講習」の運営も行うほか、「SMAPXSMAP」、「ラストレシピ」、「グランメゾン東京」をはじめTV・映画等での料理指導もつとめる。主な研究発表に「分子料理の技法(球体形成)への提言」など。
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