店名Abysseには深海、奥深いものという意味があります
料理人は毎日少しずつしか成長できません。だからいかに毎日を大切に生きていけるかが重要。よりよくしようという気持ちを常に持っていると、料理にも反映されて本当にちょっとずつ良くなっていくんです。そしてお客様への思いやりの心、これはいつも忘れないようにしています。料理を通じて人を喜ばせることができるのが料理人ですから。また、“なぜかと考え、疑問を持つ”ことも大切にしています。例えば食材である玉ねぎ。季節や産地によって、固さ、水分量など微妙な変化があります。一口食べてみることで、固いと辛く、柔らかいと甘いんだと分かり、知識が増える。そうした積み重ねが料理人としての成長につながるのだと思っています。
フランス修業で入った『Le Petit Nice』は、三ツ星なだけにとにかく厳しかったです。がむしゃらに働いていたので初めの1~2ヶ月は記憶がないほど(笑)。そんな中、休みの日にワインの勉強をしたり、浜辺に座りながら自分のつくりたいお店を構想していました。魚介フレンチでいくというのもここから。『Le Petit Nice』は魚料理のレストラン。これを自分が日本の魚でやったらもっと面白いんじゃないかと考えたんです。今、時代の流れとともに料理界もどんどんグローバルに広がっています。日本料理も世界から注目されていますよね。職種は決まっていないけれど、漠然と海外で働きたいと思ってる人も、料理の分野なら色々なチャンスがありますよ。
技術次第で無限に広がるのが料理の面白いところ
「30歳で自分の店を出す」という目標が叶った今は、お店を軌道に乗せていきたいですね。お店のオープン時やミシュランの一ツ星を頂いた時は、家族や料理人の祖父、友人、みんなが喜んでくれて誇らしげにしてくれていたのがうれしかったです。先日ミシュランの表彰式に行ったとき、三ツ星シェフの立つステージがすごく特別なものに感じたんです。三ツ星をとったらどんな気持ちになるんだろう、どんな世界があるんだろうというのがものすごく気になって。上があるならそこまで上った景色を見てみたいですね。一歩一歩を着実に進んで、いつかは三ツ星!向上心を持って仕事をしていないと叶わない夢だと思うので、日々邁進していきたいと思います。
支配人の谷口さんと料理人の丹野さんも、服部の卒業生
Abysse(アビス)オーナーシェフ/調理ハイテクニカル経営学科/2006年3月卒/小さい頃から日本料理の料理人である祖父に憧れ、将来は手に職=職人だ!と料理人をめざし、服部栄養専門学校に入学。フランス料理の授業で外部のオーナーシェフが指導してくれる授業はとても刺激になったという目黒さん。「でもあんまり真面目な学生じゃなかったんですよ(笑)」。卒業後は、都内数店舗のレストランで経験を積み、26歳で渡仏。マルセイユの三ツ星レストラン『Le Petit Nice(ル・プチニース)』で修業し帰国後、『カンテサンス』でさらに経験を積む。2015年3月に独立し、外苑前に魚介フレンチ『Abysse』をオープン。
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