医療事務学科で育成する医療事務や医薬品登録販売者には、診療報酬請求や医薬品に関する知識、医事コンピュータを扱う技術など、専門的なスキルは必要です。同時に、人間力も問われる仕事だと考えています。医療事務を例に挙げれば、医師や看護師などの医療スタッフをつなぎ、医療機関の顔として患者さまへの対応が求められるからです。また、急患の方が運び込まれたり、さまざまな事情を抱えた方が来院されたりと、臨機応変に動くことも欠かせません。マニュアル通りではカバーできない場面が少なくなく、コミュニケーション力や行動力など、さまざまなスキルが重要となる仕事と言えます。
ですから、学生には医療事務学科の2年間で人間力も磨いていってほしいと考えています。私たちも、社会人に不可欠なマナーを中心にきめ細かく指導していきます。
医療事務学科の特色の一つが少人数制教育です。担任制を採用しており、「きめ細かく目を配り、学生それぞれに合わせた指導を徹底しています」と渡辺先生。医薬品登録販売者(国)など、目標となる資格取得に向け、小テストをこまめに実施したり、試験の傾向を分析したりするなど、合格を目指して手厚いサポートに取り組んでいます。「試験対策ではがんばって暗記する部分もありますが、まずは専門分野に関する理解が大切。理解を深める教育が私の仕事です」。渡辺先生はこう話し、学生一人ひとりと日々、真剣に向き合っています。
本校は、教職員が一丸となってがんばる学生を全力でサポートする学校です。放課後、校内のラーニングセンターではいつも、自習中の学生を先生が丁寧に指導しています。面倒見のよさは卒業生でもある私が保証します。
専門分野:医療事務・医薬品登録販売
新潟県糸魚川市出身。新潟県立高田北城高校卒業後、富山情報ビジネス専門学校医療事務学科に進学。同学科を卒業し、診療情報管理士研究科で学ぶ。研究科修了後、埼玉県内の総合病院に勤務し、母校の教員に。医療事務学科医療事務専攻・医薬品登録販売者専攻の授業で教べんをとる。「卒業生からの『ありがとう』の言葉が本当にうれしかった」と渡辺先生。学生の成長が日々の原動力となっている。