固定した組織を数ミクロンの薄さに削ぐための切断機器・ミクロトーム
私が今担当している病理組織標本作製は、見やすく美しい標本を作製して医師や研究者をお手伝いする仕事です。固定液で組織を固定させ、パラフィンになじませる機器にかけ、ブロック状になった組織を数ミクロンの厚さに削ぎ、スライドグラスに貼りつけて、乾燥させて染色…という一連の作業を担当しています。医療に関する研究に自分が作製した標本が使われることを思うと、病気で困っている人と間接的にでもつながっているように感じてうれしくなります。少しでも役にたつ仕事に取り組めることがやりがいになっています。
医療に少しでも関わる仕事がしたい!世の中に少しでも貢献して病気で困っている人の役に立ちたい!そう思ったのが分野選びのきっかけでした。中学の頃から理系の勉強が得意だったことと、高校の生物の授業で自分の頬の細胞を採取して顕微鏡で見る実験をしたのが印象的で、生物関係の実験など好きなことに集中できる環境で学びたいと日本分析化学専門学校に興味を持ちました。体験授業にも参加。その時にオレンジジュースのDNAを分析したのが楽しくて、ここに入学してより深く勉強したいと思うようになりました。
顕微鏡で観察するための標本を作製しています
学生時代はさまざまな機器を使った分析実験をたくさん経験できました。ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの微生物を染色して顕微鏡で観察し、菌の数を数える実験など、自分の興味のある実験に集中できたのもよかったですね。卒業研究は薬用石鹸に含まれるトリクロ酸の抗菌性試験に取り組みました。分析・実験機器の取り扱いや染色の手順など、基本的なやり方は今の仕事にも役立っています。基礎的な知識と技術を学生時代にしっかりと身につけられたので、就職後も安心でした。
作製した犬の脳組織の標本を顕微鏡でチェックします
●先生との距離が近く相談しやすい
分からないことがあると、いつでもすぐに先生に質問。理解できるまでイチから親身に教えてくれます。
●分析機器などの施設設備が充実!
たくさんの種類の分析機器が揃っているので、体験できる実験も多種多様。幅広く学べる環境が魅力です。
●基礎からじっくり化学が学べる
得意な科目が文系でも、バイオや医療、食品、環境などに興味があれば、化学の基礎から学べるので安心です。
大学病院などの迅速病理診断にも使われている機器・クリオスタットなども操作します
(株)栄養・病理学研究所勤務/医療医薬分析学科/2016年卒業/現在、標本作製課に所属し、大学の医学部や医療機関などからの依頼を受けて病理組織標本の作製を担当。「今はまだ上司や先輩に頼ってばかり。早く一人ですべての工程を仕上げられるようになりたいです」。学生時代は主に生物試料を使った実験に取り組みながら、機器分析の知識や技能を習得。「学生時代は、自分の興味があるものを実験できるのが本当に楽しかった。施設設備も充実していたし、分析機器の種類も豊富。分からないことは先生に聞けば、習っていないところも丁寧に教えてくれました」。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。