東京メトロ東西線の電機区に所属し、電気に関わるさまざまな仕事に携わっています。現在、東京メトロの多くの駅で行われている大規模なリニューアル工事の現場にも、電気系の工事監督として携わっています。終電後の夜の1時から工事が始まり、始発列車が走り出す前の朝の4時までのおよそ3時間が勝負。私自身はまだ2級電気係ですので、上司が引いたスケジュールの中で、協力会社の方達とコミュニケーションを取りながら、どのように効率よく動くかを考えて仕事をしています。東京メトロの理念は「東京を走らせる力」。今はたくさんの経験を積んで、その理念を形にできるよう電気のエキスパートになることを目指して頑張っています。
工業高校の電気科に通っていた時は勉強にいま一つ身が入らず、むしろ面白くないなと感じていました。卒業時にはやりたいことが見つからず、かといって、目的のないまま大学や専門学校に行くのも自分の中では気持ちの整理がつかなかったので、知り合いの会社で電気工事のアルバイトをしていました。そこで仕事をするうちに、電気工事の仕事はいろいろな業界に通じているのではないか、ということに気づき「この業界って意外と面白いかもしれない」と思うようになりました。「高校の時にもっと授業をきちんと聞いておくべきだった!」そんなことを感じながら、アルバイトでお金を貯めて、日本電子に入学しました。
日本電子に入学し、まず目標として掲げたのは資格取得。1年生の時に、電気工事士(第一種、第二種)、危険物取扱者(乙4)、その他にも電気設備系の資格を取得。特に電気工事士の試験は実技もあるので、学校にいる時しか勉強ができません。放課後などに学校の設備を使用し、資格取得を目指す仲間と一緒に勉強したり、試験に出るところを先生に教わったりしました。また、希望する就職先は鉄道会社に絞り、定期的に開催されている就職セミナーに積極的に参加しました。さらに日本電子のキャリアセンターの後押しもあり、結果、第一志望の東京メトロへの就職を叶えることができました。日本電子での2年間の努力が報われたなと感じましたね。
東京地下鉄株式会社(東京メトロ)勤務/電気工学科/2015年卒/埼玉県立大宮工業高等学校出身