(株)特殊加工センターの代表取締役に就任して以来、経営に携わりながら、毎日歯科技工士として制作現場に立っています。当社では、歯科医院で保険外治療の際に使用する「ノンクラスプデンチャー」をはじめとする特殊な技工物(入れ歯)を作っています。この仕事のやりがいは、自分の知識や技術が技工物として「カタチ」になり、それらが患者さまの喜びに変わることです。「技工物を作って終わり!」ではなく、施術する歯科医師が使いやすく、且つ患者さまに気持ちよく使っていただけるものを作る、これが私の使命です。医療に関わるモノづくりのプロとして責任と誇りを胸に、これからも技術の向上に努めていきます。
この専門学校に入学を決めたのは、最新の設備が整ったキレイな実習室や少数精鋭の学びやすい学習環境などもあるのですが、最大の決め手は学生一人ひとりをしっかりみてくれる先生方に惹かれたからです。実は初めてオープンキャンパスに行った時、挨拶や礼儀、身だしなみなどの指導が他校より厳しいと感じました。そんな先生方の厳しさは歯科技工士としてはもちろん、一人の社会人としても自分を高められると思い入学を決意。実際に学んでみて、この選択は間違いではなかったと自信をもっていえます。わかるまで熱心に教えてくれる先生、学生たちとホンキで向き合ってくれる先生方との出会いは、一生の財産です。
「この会社に入って良かった」と思ってもらえる会社にすること。これが私の目標です。当社に所属するスタッフは、業界の最前線で活躍してきた歯科技工士たち。豊富な知識と高い技術をもった彼らが、常にスキルアップできるような環境を整えることが私の役割です。もちろん給与などの待遇面や労働条件などもしっかり整備し、バックアップしていきたい。みんなが望んでいる以上の“働きやすい職場”を提供できて初めて本当の意味で「成功」と言えます。まだまだ課題もたくさんありますが、共に働く社員みんなで力をあわせて、グループ会社はもちろん、日本中の歯科技工所からの憧れの的になるような会社をつくっていきます。
(株)特殊加工センター 代表取締役/歯科技工士学科/2007年3月卒/「一番誇れることで勝負がしたかったんです」と語るのは、(株)特殊加工センターの代表取締役を務める西村さん。「幼い頃からモノづくりが好きで、胸を張って自慢できることといえば“手先の器用さ”でした。得意なことで誰かの役に立てる仕事に就きたいと考えていた時に出会ったのが、歯科技工士という仕事だったんです」。得意なことや好きなことに挑戦することは一見楽しそうだが、実はリスクが高いという。「それがダメだったら、私は他に勝負できることがない。だからこそ、学校選びや就職活動の時は自分を高められる環境に身を置きたいと考えて活動していました」。