1年次は「ホテル概論」からスタートします。私の授業では、まず宿泊業の歴史を学び、それがいかにして変化し発展してきたのかを理解することで、宿泊業としてどのようなサービスが求められているかを考えていきます。一方で、最近はホテルを舞台としたドラマや映画によってホテルの仕事に憧れ専門学校に入学する生徒が多いのですが、ホテルの仕事はフロントやベルスタッフなど、直接お客様と接する仕事ばかりではありません。予約、運営など、人前には出なくてもホテル業務には欠かせない仕事がたくさんあることを幅広く学び、どのような現場に配属されてもやりがいを持って活躍できる人材を育てていきたいと思っています。なかでもホテルの管理システムは、これからますます必要となるスキルなので、ICT教育をしっかりと行っていきます。
「ホテル管理システム」の授業では、実際にホテルで使用しているシステムを用いて学びます。システムそのものに触れることで、お客様にとって使いやすいシステムとは何かを考えていくことがねらいです。こうして培った力は、将来ホテルで仕事をする際、よりよいホテルシステムを企画し、導入するうえで欠かせないスキルとなります。スマホを使い慣れている今の学生たちにとって、こうした授業はわかりやすく理解度も高いので、皆、活き活きと取り組んでいます。
ICTをしっかり学ぶことで、将来の選択肢が広がります。ホテルのICTやホスピタリティは、病院や介護など人のためになるサービスとの共通点もあります。卒業後に活躍できる場は、ホテルだけとは限りません。
学生時代、デパートやテーマパークでのアルバイトを通して「人に喜んでもらえる・楽しんでもらえる」仕事に魅力を感じ、ホテル業界へ進む。幕張メッセのオフィシャルホテルのひとつである「ホテル ザ・マンハッタン」にて、宿泊部ロビーサービス(ベル・ドア)、宿泊部フロントレセプションなどを担当。2019年、日本工学院専門学校 情報ビジネス科に着任。