180年以上の伝統を持つイギリスの船会社「キュナード・ライン」のクイーン・エリザベス号やクイーン・メリーIIが私の職場です。現在は、船内ツアーオフィスで、寄港地でのツアーのご案内、観光情報提供など、お客様が寄港地で楽しい思い出を作るお手伝いをさせていただいています。世界中から乗船されるお客様には、さまざまな方がいらっしゃいます。以前、とても心配性でご要望の多いお客様がいらっしゃったのですが、積極的にお客様の声に耳を傾けご対応することで、最後のお別れの時には「しっかりフォローしてくれて、楽しく過ごすことができました」とお手紙をいただきました。私自身、大きな壁を乗り越え成長できたと感じました。
高校のときは料理が好きなので料理関係に行くか、いろいろな所に行ける観光系に進むかで迷っていました。どうしても譲れない希望として英語を使った仕事をしたかったので、最終的には観光系に決めました。日本外国語専門学校は、高校の担任の先生に3者面談の際に勧められて知り、オープンキャンパスに参加しました。観光系の他の専門学校とも比較しましたが、「マリンクルーズ専攻」があったのは日本外国語専門学校だけ。さらに実際に豪華客船に乗り地中海の国々を巡るマリンクルーズ研修があったり、自分のレベルに合ったECS(イングリッシュ・コミュニケーション・スキルズ)の授業を受けられる点が魅力でした。
「クルーズはお金持ちの年配の人向け」というイメージでしたが、日本外国語のマリンクルーズ研修に参加して、気軽に利用できるカジュアル船など、いろいろな種類があると学びました。この研修で実際にクルーズに関わらなかったら、外国船で働くという夢は追いかけなかったと思います。また、横浜港に入港した外国船「ダイヤモンドプリンセス」でのインターンシップも大きな経験でした。チェックイン業務をしていた時、クルーの中にゴールドの線が入った白いオフィサー服を着た日本人女性オフィサーがおり、鳥肌が立つほどカッコよかったんです。私も「将来は彼女のように外国船で、英語を使って働きたい!」と自分の夢が明確になった瞬間でした。
キュナード・ライン 勤務/マリンクルーズ&リゾートホテル専攻/2016年卒/国内旅行の添乗からキャリアをスタートしたTさん。2年目から英語力を活かして海外添乗、クルーズ添乗も多数担当するようになり、その後、イギリスのクルーズ会社「キュナード・ライン」が運航する「クイーン・エリザベス」「クイーン・メリーII」のクルーとして、世界各地を巡っています。