西住さんが学んでいた日本ホテルスクールはホテルがつくった専門学校で、開校以来、数多くの卒業生を輩出してきました。今回、ホテルのサービス技術に加え、確かな英語力を身につけた西住さんにお話を伺いました。
私は今、東京・汐留にある外資系ホテル「コンラッド東京」で、レストランのスーパーバイザーとして顧客対応をしています。ホテルにはさまざまな業務がありますが、「ホテルスタッフ」である以上、どの仕事にも“フレキシブルさ”が必要です。ゲストの要望に対して、それが難しいものでも自分ができる限りのことをするのが、ホテルスタッフとしてのベースのマインドでなければいけません。
英語専攻科は、授業全体の75%以上が英語での授業でした。もちろんホテル実習や座学、サービス技術の授業も充実していて、当時はそれほど意識していませんでしたが、実際に仕事に就いてみると全部の教科が実務に関係していて、学んだことのすべてが必要だったんだと理解できました。また、入学直後にTOEICが280点くらいしか取れなかったにも関わらず、1年次の弁論大会の英語部門に参加したのも思い出に残っています。
英語専攻科に在籍していたので、在学中から選択肢が広いと思っていました。外資系の一般企業にトライしたり、サービス技術と語学力をいかしてキャビンアテンダントなどにも可能性は広がっていると思います。当時のクラスメイトの中には、映画関連の仕事に就職した人もいます。学校では「ホスピタリティ(おもてなしの心)」を学ぶので、接客業はもちろん、どの職業に就いても身につけたものをいかせるという魅力があると思います。