私ならではの現場経験を一つでも多く学生に伝えたい…そう思いながらすべての授業を進めています。保育の現場では常にこどもたちが楽しめる多種多様な活動を考えてきましたが、特に力を入れたのは「絵画」。ただのお絵描きにとどまらず、「染め紙」や「マーブリング」「デカルコマニー」などの技法を使うこと。様々な「技法」を使って、こどもたちが「楽しい」と思える活動を作ること。そのために必要かつ重要なのは、興味を惹きつけるテクニック!こどもたちの想像を超え予想を裏切る、その驚きが「楽しい」につながる大切な要素になります。教科書やネットで調べた定番の教材に、自分なりの工夫やアイデアを盛り込む。それが上手くいくかどうかを毎週の「すこやか実習」で試す。自分で考えながら「楽しい」を創り出すのは本当に「楽しい」ですよ。
「教科書で学ぶことも大切ですが、実際に身体を動かして学ぶことで、こどもにどんな影響があるのか、活動を通じて何を伝えたいのかを実感するのも大切です」と話す山名先生。担当する言語表現の授業では短い劇を創作し、その内容を4コマ漫画に落とし込んで言葉の大切さにつなげたり、福祉系の授業では、鬼ごっこやフルーツバスケットなどの身体を使うゲームを通じて、コミュニケーションの大切さを伝えることを体験。こどもたちが行う活動を自らやってみることで、ただ楽しいだけでなく、しっかりと意義を伝える活動を創作する力を養う。
保育士の仕事は決して楽ではありませんが、確かなやりがいを感じられる仕事です。できなかったことができるようになったこどもと一緒に喜びを分かち合う先生として働く将来に向け、今を精一杯頑張ってください。
専門分野:言葉の指導法(言語表現)、造形
環太平洋大学を卒業後、認定子ども園に着任。3・4・5歳すべてのクラス担任を経験した後、大阪健康ほいく専門学校の保育科専任教員として勤務。「大学では中学・高校の保健体育教諭の免許も取得したので、スポーツなどで身体を動かす授業も担当したいです」。小学校から大学まではずっとバレーボールを続けていたので、休日もアクティブに過ごすことが多いそう。趣味はサッカー観戦。