楽天Koboのサイトの設計やパーツのデザインが主な業務。データ分析などを行い、サイトにいらしたお客様をどのように目的のページに誘導するか、そこからどのように流入を得るかなど、日々PDCAを回しながらサイト改善に努めています。改善方法は資料を作成し、チームで意見を交換しながら具体化。サイトがUPされたらすぐにページビューなどがデータ化されるのですが、数値でわかるのもこの仕事の楽しいところ。自分の担当したものが、期待通り、またそれ以上の数値が得られたときは、やりがいもひとしお。ロジカルにならなくてはいけない難しさもありますが、それを証明できた時は達成感があります。
もともと絵を描いていたわけではなく、大学の油絵教室で美術の楽しさにふれ、学びを深めるうちに「グラフィック系に進みたい」と思う気持ちが湧きました。就職活動を進めていく中で「もっとグラフィックを学んでから社会に出よう」と、大学卒業後に専門学校で学ぶことを決意。東洋美術学校の学校見学会へ参加した時に、自分の知っているイラストレーターの方が卒業生だと知り、学校の雰囲気も落ち着いていたため、しっかり学べそうだと思って選びました。現在の仕事との出会いは、人とのつながり。就職セミナーを主催していた企業の方からお話しをいただき、業務内容を聞いたところ、とてもおもしろく感じたため入社を決めました。
何より一番の収穫だったのが、「デザインはグラフィックだけではない」と知れたことです。入学する前は、デザイン、イラスト、センス、色使いなどが学びの大半を占めると思っていました。しかし入学後、その思いは一変。「なぜこの色を使うのか」「なぜこのレイアウトなのか」など論理的にデザインを学ぶ授業があり、しっくりときて「ロジカルな部分もあるんだ」と、より一層おもしろみが増しました。また、Webデザインの授業ではコーディングも学習。四苦八苦することなく「ここの数値を変えればこうなる。ほらなった!」という体験を重ね、自分はWeb系の分野が得意だと実感できました。この経験が今の仕事を選ぶ後押しになりました。
楽天株式会社 Koboジャパン事業部 UI/UXデザイングループ/グラフィックデザイン科/2013年卒/UI/UXデザイングループのメンバーとして、サイト改善を担当している小武さん。「グラフィック面だけではなく、プログラミング的なおもしろさもあり、Web系が得意な自分にはマッチしている」と話してくれた。社内公用語を英語としている勤務先だが、小武さんは5歳から9年ほど海外で生活していた帰国子女。アプリ系の会議ではエンジニアが全員外国人のため、英語を使う場面もあるものの、まったく苦にはならないという。就職活動時の体験から「人と関わることで出会えた今の仕事。積極的に人と関わりましょう!」とアドバイスもくれた。