おもにカメラ周りのアシスタントやフォーカスを担当しています。最近はテレビドラマでも配信系でもシネマカメラやシネマレンズを使用するなど、カメラ機材が映画寄りになってきていてボケ感が強く、ピント合わせが難しくなってきて日々奮闘してます。やりがいを感じるのは、ドラマのエンドロールに名前が出た瞬間ですね。それと先日、Huluオリジナルストーリー『新・信長公記 外伝』を撮らせていただく機会があって。チーフカメラマンをやらせていただいたんですが、思いどおりの画がキマったときは達成感がありましたね。とくに引きの画は個人のセンスが問われるので、自分なりのアングルにもこだわりました。
入学当初はバラエティ番組のカメラマンになりたかったんですが、「ドラマ制作」の授業が刺激的で。講師の田中文夫先生から1枚1枚画を丁寧につくっていく奥深さを学びました。たとえば泣き芝居があるときは、その空気感を演者以外も全員でつくるし、想像以上にチーム感があって。そういう一体感がいいなと思ったんですよね。
現場で心がけているのは、撮影がスムーズに進むように考えて行動することです。カメラの導線やアングルを予測してセッティングするのはもちろん、最近は有線ではなくワイヤレスで映像を飛ばすことが多いので、万が一映像が飛ばなかった場合も撮影の流れが止まらないよう、第2・第3の手立てを考えておきます。そういった動きが撮影時間を短縮することにつながると思います。
(株)ビデオスタッフ 勤務/放送技術科/2020年卒/日本テレビ系『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』、日本テレビ系『新・信長公記-クラスメイトは戦国武将-』などを担当。