Java、Android、C言語など、プログラムを組むうえで欠かせない言語を学生たちに教えています。こうした言語は、日常生活では使用しないものなので「難しそう」、「本当に自分に理解できるのかな」と不安を感じる人も少なくはないでしょう。けれどもプログラミングは、シンプルに考えると実は「ものづくり」のひとつ。ものづくりといえば、身近なもので考えると、小さな家具や模型を組み立てたり、料理をつくるのも「ものづくり」。プログラミングに必要な言語は、ものづくりに必要な「道具」なんです。ものづくりって、基本的にとても楽しいものですよね。そう考えると、プログラミングもちょっと楽しそうな作業に思えてきませんか?つくるのも楽しい、できたもの(システム)を使うのも楽しい。そんな楽しさを学生たちに伝えていきたいです。
プログラミングの授業は、まず座学で基礎をしっかり学んだうえで実習に取り組む。入学当初は、パソコン操作に慣れていない学生も多いことから、パソコンの使い方も指導。実習では、習った言語を活用して5行ほどの小さなプログラムからスタートする。「将来プログラマーとして活躍するにはコミュニケーション力も必要なので、グループワークも取り入れています。人と話すことが苦手な学生もいるので、対話を強制するのではなく、自然な流れのなかでコミュニケーション力を養えるよう目配りしながら授業をすすめています」と坂本先生。
意外かもしれませんが、プログラムを組むうえでもっとも大切なのは国語力なんです。書かれている日本語を正しく読み、理解する力をしっかり身につけておくと、スムーズに授業に入ることができます。
専門:プログラミング言語 大学で情報工学を学んだ後、ソフトウエア開発を行う会社に入社。家電製品などに組み込まれるソフトウエア開発に携わる。会社員時代から勉強会などで教える側に立つことが多かったため、いつしか教える仕事に興味を持つように。2014年に東京電子専門に転職し、教員の道へ。趣味は音楽活動。大学時代から組んでいるバンドではベースを担当。アマチュアバンドとしてライブハウスなどにも出演している。