環境問題があらゆる分野において世界規模で解決すべき課題となっている現在、建築の世界にもカー
ボンニュートラルへの取組みが求められ、私たちの暮らしと切り離せない住宅や建築物のあり方が問
われています。解体した後にもう一度使えるように設計することや環境負荷を考え素材を選ぶこと、
体感や消費エネルギーを考えて建築の性能をつくることなど、建築のつくり方による環境への影響は
とても大きいのです。
授業では建築を構成する光や音・温熱環境、換気・通風・色彩やエネルギーなどの基本事項から、エ
コでサステナブルな建築手法について学び、今後の社会の中で生きてくる大切な視点を養っていきた
いと考えています。
また「心地よい空間」を体感することも大切なこと。学んだことが自然と解るようになる授業になれ
ばと思っています。
環境工学を専門とする新井先生。脱炭素の時代になるべく機械やエネルギーを使わず、快適に過ごせる空間づくりに取り組みます。「快適」とひとことで言っても、感覚も人それぞれ。さまざまな温度・湿度を体験する授業も検討しているといいます。「同じ室温18℃でも湿度70%と30%では感じ方は全く異なります。体感と数値の差を知ることが、快適さを理解する一歩です」と新井先生。光環境については、壁の色や光の入る方向によって変わる明るさを体験してみるなど、実務で生かせる授業が多数予定されています。
何かに挑戦したい人、パワーをぶつける場所を探している人、勉強よりモノづくりが好きな人、人と話すのが好きな人・・・そんな皆さんをお待ちしています。愛される素敵な建築が作れるよう一緒に学んでいきましょう!
1995年 日本大学理工学部建築学科卒業。自然素材を生かした設計を得意とする。2001年、K.Architect.一級建築士事務所を設立。東日本大震災を経て、より地球環境を考えながら暮らしに寄り添い、自然とエネルギーを生かす建築を作っていきたいと考え、 2019年にAtelier Bio一級建築士事務所に改名。一級建築士・インテリアプランナー・省エネ建築診断士・環境アレルギーアドバイザーとして活躍している。