今は主にコース料理の最後に提供するデセール(デザート)の盛り付けや仕上げをしています。直接お客さまとお話しすることはありませんが、ホールスタッフから「お客さまがおいしいとおっしゃってたよ」と聞くことがあります。ケーキを食べた人を笑顔にしたいと思っているので、その言葉は本当にうれしい、この仕事を選んでよかったと思います。もちろん1日中立って仕事をしているし、繁忙期は本当に忙しいこともありますが、それ以上に喜びを感じています。昨日できなかったことが今日はできるようになる。その達成感がやりがいに繋がっています。子どもの頃に一緒にクッキーを焼いてくれた母も夢が叶ってよかったねと喜んでくれています。
実習が授業の90%以上だったのでお菓子に触れる回数も多く、とても満足のいく学校生活でした。学校には、家にはないような道具や材料が豊富に用意してあるので、心ゆくまでお菓子作りに専念できました。それまで作ったことのなかったお菓子をおいしく作れたことはとてもいい思い出です。卒業制作では、デコレーションケーキや焼き菓子、マカロン、ムースなどを作り、賞を頂くことができました。今の部署は4人1チームで仕事を進めているのですが、学校で学んだ衛生学やマナーに気を配り、チームで協力し合い、お菓子、パンづくりに大切な仕事の段取りなどがとても役立っています。
ウエディングケーキをメインで作れるようになることが目標です。ウエディングケーキを作るにはたくさんの技術が必要なのですが、私にはまだできないこともたくさんあるので、もっともっと経験を積んでいろいろな技術を確実に身につけていかなくてはと思っています。そしてもっと先のことにはなると思いますが、自分の店、誰もが気軽に足を運べるようなかわいいケーキ屋さんを出して、お客さまみんなを笑顔にできたらいいなぁと思っています。この会社は産休や育休制度も整っているので、結婚、出産しても仕事を続けていきたいです。実際に結婚されてからも、仕事を続けている先輩が近くにもいて心強いです。
株式会社東京會館/パティシエ・ブーランジェ科/2023年3月卒/埼玉県立新座総合技術高等学校卒業。実習時間の多いことを魅力に感じて、東京調理製菓専門学校パティシエ・ブーランジェ科に進学。2023年4月に株式会社東京會舘に調理職として採用。現在は、如水会館にて調理製造部 製菓として充実した毎日を送っている。