葬儀会場の準備やお手伝い、お客様へのご案内などが主な仕事です。式場が2つあるため、多数の式を担当することもあります。葬儀はお客様にとって非日常の空間です。そのため言葉遣いや表情には細心の注意を払い、安心感を持っていただけるよう心がけています。この仕事のやりがいは、お客様から心のこもった「ありがとう」の言葉をいただけること。以前、故人様が大切にしていた人形を持参されたご家族がいて、その人形の前にもお茶をお出ししたところ大変喜んでくださいました。改めてこの仕事に誇りを持ち、「続けていきたい」という気持ちになりました。ご遺族一人ひとりへの気遣いを忘れずに、思い出に残る式を作っていきたいです。
学生生活で一番印象に残っているのが「模擬葬儀」です。クラスメイトと協力しながら一つの葬儀を作り上げていくのですが、スタッフ役も遺族役もすべて自分たちで担当しました。お互いに意見を交わしながらスタッフと遺族両方の立場を経験することで、それぞれの気持ちを理解するきっかけになりました。また冠婚葬祭関係の資格取得のための授業や、宗教、経営といった授業もあり、中でもマナーの授業で髪型や服装、立ち居振る舞いについてしっかりと学べたことは、今の職場でとても役立っていると実感しています。そして就職活動の際には、過去の先輩方のデータなどを参考にアドバイスをもらえたり、最後まで寄り添ってくれて心強かったです。
まだ分野選びに迷っているなら、自分が働いている未来が見えるかどうか、考えてみましょう。この仕事を目指している人は、家族や友人以外の人たちと接する機会をたくさん持つことがオススメ。小さなお子様からご高齢の方まで分け隔てなく接することになるので、高校生のうちから多くの方の意見に触れておくことは、仕事をする上でプラスになると思います。東京ホスピタリティ・アカデミーには多くの学科があり、それぞれの専門分野に特化した先生方がいます。各業界に対する疑問にはすぐに答えてくれて、私自身もブライダルやホテルの先生にマナーや作法について聞いたりしながら、幅広い知識と視野を持つことができました。
株式会社千代田セレモニー 勤務/葬祭ディレクター学科 葬祭ディレクターコース/2024年卒/小学生のときに参列した葬儀でスタッフの細やかな心遣いに感動し、その姿に憧れを抱いたという高野さん。高校生になり将来を考えた際に“葬儀は究極のサービス業”というフレーズを見つけて、「この道に進もう」と決意した。葬祭関連のカリキュラムが充実していたことや、高校生のうちから参加できる授業があることなどが決め手となり東京ホスピタリティ・アカデミーに入学。卒業後は現在の職場に就職し、葬祭ディレクターとして多くの葬儀を担当しながら、ご遺族に寄り添う接客を心がけて業務に励んでいる。