栄養士として保育園に勤務しています。園で提供する昼食、おやつ、夕食の調理が主な仕事ですが、食材の発注作業、行事食の企画・作成、クッキング保育、地域の方々を対象とした離乳食相談会、事務作業、行事への参加など、仕事は多岐にわたります。子どもたちから「おいしかった!」と直接感想をもらえることも多く、嬉しい気持ちでいっぱいになります。また離乳食スタートで入園してきた0歳児たちが成長していく姿をすぐ近くで見ながら、食を通して寄り添えることも大きなやりがいにつながっています。新型コロナが5類になったことで、調理を楽しむクッキング保育も復活し、子どもたちと関わる機会も増えました。
食べることも食事を作ることも大好きだったので、将来は食に関わる仕事に就けたらいいな、と思っていました。東京栄養食糧専門学校を選んだのは、学校見学に行った際、先生方がとても親切だったこと、そしてアットホームで活気がある雰囲気に魅かれたからです。また自宅から通いやすかったことも決め手のひとつに。子どもも好きだったので、子どもと関わる仕事にも興味があった私にとって、本校には「こども・食育コース」があるからこそ、子どもと関わったり、子どもと食に関する専門的なスキルを身に付けることができるのではないか、とも思いました。
本校は実習がとても多く、いろいろな食材を使ってたくさんのメニューを作りました。就職後、即戦力として仕事ができたのは、充実した調理実習のおかげです。私はもともと食事を作ることが好きでしたが、自己流で作るのと、プロの先生に教わって作るのとでは大違い。とても勉強になりましたし、器具や食材の扱い方の基礎から学び、実習で何度も練習することで、着実に自分のスキルになりました。保育園は和食メニューが多いので、学生時代の和食実習はとても役に立っています。またアレルギーについて詳しく学べたことも大きな糧に。乳幼児はとくにアレルギーに気を遣う必要があるため、アレルギーの知識は必須なんです。
株式会社アンジェリカ アンジェリカ保育園中目黒園/栄養士科 こども・食育コース/2019年3月卒/神奈川県出身。本校卒業と同時に、栄養士、栄養教諭2級の免許を取得。食育にも力を入れる保育園で、栄養士として働いている。「栄養士の仕事の場はたくさんありますが、保育園の場合は子どもたちと接する機会が多いので、すごく楽しいです」と語る和島さん。「入職1年目から、さまざまな仕事を任されていますが、今後もっと力を入れていきたいのは行事食。行事にゆかりのあるメニューを通して、子どもたちに行事のことや、行事食の魅力を伝えられたら、と思っています」(和島さん)。