病院や薬局に流通している医薬品・医薬部外品などの開発・製造を受託している企業で出荷前の品質試験を担当しています。効果のある成分の定められた分量がお薬にしっかり含まれているかを試験するのが私の仕事です。薬の品質試験は生命に関わるので安全性が第一。その品質が患者様の健康に直結するので日々正しく、間違いのない数値を確認できるように厳正なチェックを行っています。緊張感のある業務ですが「病気で苦しんでいる患者様の力になりたい」という意識を常にもって品質試験に取り組む毎日です。同じ試験でも前回より正確かつスピーディーにできると成長を実感できますし、必要な試験数をミスなく実施できると達成感があります。
社会人として働いている頃に偶然、iPS細胞(人工多能性幹細胞)のニュースを見かけて「この細胞であらゆる内臓の一部を創れる可能性があるなんて奇跡!」と衝撃を受けました。それ以来、DNAの仕事に興味を持ち始めたのですが今まで一度も専門的に勉強したことがない分野。社会人として働いていたので4年制大学へ行くほどの勉強時間も確保できない中でも専門知識を基礎からしっかり学びたいとパソコンで「生物系」「専門」などと検索して見つけたのが東京バイオでした。東京バイオは何よりも実習が多く、さらに在学中から研究所などにインターンシップへ行って学べるところに魅力を感じて、迷うことなく再進学を決めました。
在学中は実験器機の基本的な使用法はもちろん、実験でたくさんの失敗をしてその原因追究をすることで根気強さが身に付きました。PCR検査で細胞を増やしたりと初めて操作する実験器機を使った実験など全ての経験が新鮮で楽しかったです。3年生からインターンシップで1年半通った国立の研究機関では初めて知る先天性の病気も多く、その起こるメカニズムについての研究に没頭。難病といわれるプラダー・ウィリー症候群についての先生の論文を一部補助したり、学会で自分自身のポスター発表を行えたことも貴重な経験です。飲食店でのアルバイトと学業の両立は大変でしたが、先生や仲間のおかげで充実した学生生活を送ることができました。
クオリテックファーマ株式会社 品質管理課勤務/バイオテクノロジー科(4年制)DNAコース ※現 遺伝子コース2020年4月名称変更/2019年卒/高校卒業後に地元の香川県で炭素製品の製造工場に勤務していた木下さん。偶然、職場の食堂のテレビで見かけたiPS細胞に衝撃を受けたそう。さっそくキャリアチェンジを考えたものの遺伝子はまったくの専門外。実習の多さとインターンシップに魅力を感じて東京バイオへの再進学。東京バイオの企業説明会でもともと興味を持っていた分野である製薬会社のクオリテックファーマの採用担当者の話に魅力を感じて就職を決意。薬の先の患者様の健康を願いながら日々の業務に取り組んでいる。