現代は様々な分野で多様な価値観が存在する時代。アートの世界にも色々な表現がなくてはなりません。授業では1つ1つの作品を作る過程で、それぞれの個性を存分に活かし、興味あるテーマを見つけられるよう幅広い切り口で指導しています。描くことや作ることが好き、あるいは美術品やイラスト、漫画を見るのが好きで、自分でも何かを作ってみたいという純粋な思いからアートの世界に惹かれている人もいるでしょう。しかし、いざ制作するとなると何をすれば良いのか悩むはず。与えられた問題や答えが無いのがアートです。だからこそ、視野を広げてたくさんの作品を見て、自分と向き合って作品を制作する面白さを体験してほしい。必ずその先に思いもよらなかったすごい自分が待っています。
クリエイティブアート科は少人数体制の学科。絵画、立体からデジタル表現、映像、写真まで多くの表現メディアを3年間じっくりと学べる。1年次はデッサンを中心に基礎を徹底的に学び、2年次では各自のテーマを模索しながら将来の進路を見つけていく。企業と協同し、学外の公共スペースで展示を行うことも。3年次は自分のスタイルをさらに深めていく期間。デジタル表現が必須な時代に合わせ、アナログとデジタルの境を越えた複合表現もテーマとして掲げられ、最終的にその中で自分に合った表現を選択できる。
誰の中にもクリエイティブな原石が眠っているはず。正解を優先させる教育のおかげで、その原石に蓋をしている若い世代が多くて残念です。やりたいことを見つけ、楽しく創造性に富んだ人生をスタートしてほしいです。
東京都生まれ、武蔵野美術大学日本画学科卒業。日本画画材をベースに現代の平面表現を追求してきた。最近では基底材の和紙や絵の具を自作し、複合的な作品制作を行なっている。作品発表の傍ら芸術研究会に所属し作品研究やプレゼンテーションを行う。本校にて絵画及び複合表現、制作方法論の指導を行う。