私は今、通販サイトのデザインを担当しています。主に携わっているのは、サイトに掲載されているメイン写真の部分。ユーザーが知りたい内容を盛り込みながら商品の魅力を伝えていく仕事で、たとえばメイン写真に商品の別のパーツを紹介する写真を加えたり、キャッチコピーや商品説明の文章などを入れて、わかりやすく見やすいサイトに仕上げていきます。入社1年目でまだまだ勉強段階ですが、作った画像を営業の方や上司に評価してもらうことがとても励みになっています。また、写真の見せ方次第で売り上げアップにつながることも多く、消費者の反応がすぐにわかるので、とてもやりがいがあります。
もともと手を動かしてものを作ることが大好き。中学・高校時代は美術部に所属して、私は立体物の制作に夢中になっていました。将来の進路を考えたときに、「どうせやるなら自分が得意なこと・好きなことを仕事にしたい」と考え、ものづくりを学べる学校を探しました。TDGを選んだのは制作作業に打ち込める環境が整っていたこと、専攻が多くデザインやものづくりに関する幅広い知識やスキルが身につく学校だと思ったからです。入社後は立体物ではなくECサイト制作に携わっていますが、サイト制作もものづくりの1つ。大手ECサイトに掲載される商品を担当しているので、売り上げランキングも毎日のようにチェックしています。
学生時代は、いろんな課題に取り組みました。なかでも印象に残っているのは、産学協同プロジェクトです。私が企画したのは、置き型タイプのスマホ充電器。クラウドファンディングで資金を募り、集まった資金でサンプルを作って企業にプレゼンテーションを行いました。学生時代から商品づくりの流れのすべてに関わることができたのはすごく貴重な体験で、今の仕事にもとても役立っています。TDGの先生方は、今も現場で活躍しているプロフェッショナルな方ばかり。具体的に現場でどのようなスキルが必要なのかを教えてくれ、また先生を通して人脈も広がりました。社会に出た今、改めてTDGで学べたメリットを実感しています。
日本ポステック株式会社 デザイン部勤務/プロダクトデザイン学科 雑貨デザイン専攻/2020年3月卒/TDG卒業後は、学生時代の産学協同プロジェクトで携わった会社に就職。担当しているサイトづくりに欠かせないグラフィックソフトの基礎は専門学校でしっかり身につけていたため、入社後は戸惑うことなく制作作業に入ることができたと語る。大好きなものづくりは現在も趣味として継続中。「ずっと続けているのが革細工の小物づくり。財布などは友人たちにも評判なんですよ。ゆくゆくは商品として販売したいなと思っています」。