身体を動かす人は皆アスリートと考え、そのアスリート(=すべての人々)のパフォーマンスや身体機能を高め、日々の生活の中での動きやすさを追求したプロダクト(製品)づくりを目指す指導を行っています。足は第二の脳とも呼ばれ、“足元を固める”“足元を見る”という言葉が表すように、重要な役割を果たす部位。頭からの発想ではなく、足からの発想で、人のためになるものを作り、周囲への気遣いも忘れない人材を育成します。私は今も現役で商品企画を担当していることから、授業は業界の現在進行形の情報をもとに、過去の事例が載った教科書とは違う内容となっています。こうした恵まれた環境を最大限に活用して「学校に散りばめられている自分の夢を形にするさまざまなパーツを拾い集め、自分の手で夢を形にしていって欲しい」と思っています。
人間の身体の動きの理解をはじめ、各スポーツになぜそのプロダクトが必要か、運動することで起こる障害をなくすために必要な機能は何かなどを理解した上で、プロダクトの企画手法を学び、その企画された商品のマーケティングまでを行う。第一線で商品企画を手がけ、市場の最新情報がふんだんに盛り込まれた山澤先生の授業は、まさに企業の企画室でのひとコマ。受身ではなく、「周囲を見渡しながら、何のために仕事をするのかを考えなさい」「自分が生きていくために必要な情報は自身で獲得するんだ」と熱く学生を鼓舞する姿が印象的だ。
世界最大のイベントを間近に控えて、スポーツ市場・業界が熱くなっています。東京スクール・オブ・ビジネスで必要な知識を身につけ、スポーツビジネスの世界に飛び込みましょう。
専門/スポーツマーケティング
略歴/大学の商学部で学んだ後、ナイキジャパンに入社。20年以上に渡りスポーツ用品(シューズ、ウェア、バッグ)の企画開発に従事。社会現象を生んだ「ナイキ・エアマックス」「ナイキ・エアフォースワン」の企画にも携わったという。アメリカ本社での勤務経験もあり、海外文化にも精通。特技は小学生時代から吹いているトランペットと、58歳になった今でもサーフィンとスノーボードを楽しむ。