ファッションに興味があり、アパレル関係の会社に勤めていました。絵を描くことも、子どもの頃から大好きでした。ボーカロイドブームの時期に、自分でもキャラクターを描きたくなり、趣味で描いたイラストをSNSにアップするように。嬉しいことにそれが次第に注目され、企業様から依頼をいただいたり、SNSのスタンプが売れたり…それで思い切って独立したのです。私がメインで描いているイラストは、女の子の絵にメイクを施して、好きな洋服を着させるというものです。絵とファッションという、私の「好き」がつまったものを仕事にできる喜びは格別ですね。さらには、イラストで描いた服を再現したファッションブランドも立ち上げました。そんな経験を活かし、私の授業では、SNS時代にイラストを仕事にするための心構えやテクニックなどを伝えています。
SNSでイラストを発信し、ファンを獲得するためには「見栄えを良くしましょう」と青十紅先生。そのポイントになるのが、陰影と重力。陰影は、まず光源の位置を決め、影ではなくハイライト部分から塗り始めることがコツだそうです。服の袖や長い髪が垂れる様子など「重力」が表現できるポーズを工夫することも大事とのこと。「イラストレーターも、SNSでの発信から仕事に結びつけられる時代です。SNSのスタンプなどは継続的な収入にも結びつきます。イラストの可能性は無限大だと思います」。
イラストを仕事にするためには、最初から細部にこだわり過ぎず、まず「見る人に届く」絵を仕上げることが大事です。ペンタブレットなら細部を修正するのは、後でもできます。伝わるイラストを心がけましょう。
読み方は「あおとべに」。略称「あおべに」。専門はイラスト。子どもの頃からお絵描きとおしゃれが大好き。趣味で描いたイラストをSNSなどで発信し評判に。当時勤めていたアパレル会社を辞めてイラストレーターとして独立。おしゃれな女の子のイラストのほか、SNSのスタンプ「みけんねこ」も人気。ファッションブランド「Mille Grape」も立ち上げる。東京コミュニケーションアート専門学校で、イラストの講師としても活躍中。