平日は講演会、会議、パーティなどの宴会サービスを、土日・祝日は挙式の介添えを担当しています。どちらも接客の仕事ですが、内容はまったく異なります。宴会サービスでは他のスタッフとともに、会場の準備、お食事やお飲み物を提供するので、チームワークやコミュニケーションが欠かせません。一方で介添えは、ほぼひとりで行う仕事。ミスが許されない仕事だけに、式の前に流れを把握し、スケジュール通りにスムーズなご案内ができるよう努めています。式によって演出も流れも異なり、緊張感が欠かせない仕事ですが、滞りなく無事に挙式を終えたときは、毎回大きな達成感を感じます。
ブライダルに関するテレビ番組を見て、ステキな仕事だなあと思ったことが、この仕事を目指すきっかけに。華やかに見える一方で、当日を迎えるまでにはいろいろな準備があることも知り、仕事の奥深さにも興味を持ちました。東京エアトラベル・ホテル専門学校のオープンキャンパスには、高校の友人と参加。いろいろな科を見て話を聞いたことで、よりブライダル系の学びや仕事への憧れが強くなり、入学を決めました。就活時、現在の職場である明治記念館を第一志望にしたのは、学生時代、テーブルマナーの教室で来館した際、先輩方の話を聞いて、ここだ!と思ったからです。担任の先生からも「ここはあなたに合う」と背中を押してもらいました。
ブライダルに特化した学びが中心ではありますが、想像していた以上に学びの幅が広かったです。カクテルや手話など、一見ブライダルとは関係ないのでは?と思った授業もありました。でも、こうした授業こそが、実際の現場ではとても役に立ったりするんです。たとえば手話は、宴会場や挙式の会場で手話が必要なお客様がいらしたときに、とても役に立ちます。英会話は私自身、それほど得意ではないものの、学生時代に学んだ英会話を駆使すれば、外国のお客様とちょっとしたやり取りができます。学びには、得意・不得意があると思いますが、選り好みをせずに、とにかく時間割通りに楽しみながら学んでおくといいですよ!
明治記念館 勤務/ブライダル科/2020年卒/学生時代の一番の思い出は模擬挙式、と語る椎谷さん。「模擬といっても本物の新郎新婦様の挙式を皆で作り上げるので、緊張感が違います。ブライダル科の学びの集大成ともいえる一大イベントで、ものすごく大変でした」。演出ひとつにもさまざまな準備が必要で、チームワークが欠かせなかったそうで、仲間と何度も何度も話し合いをしながら準備を進めていったそう。「無事やり終え、新郎新婦様にとても喜んでいただけたときは、安堵とともにこの仕事のやりがいを実感しました」と当時を振り返ってくれた。