私がもっとも大切にしているのは、「声優になりたい」と夢見る心を「ぜったいに声優になる!」という確かな思いにつなげることです。近年、声優の活動の場が広がったことにより、声優に憧れる人も増えてきました。でも、「憧れ」だけでは声優にはなれないのもまた事実。厳しい世界で生き残るためには「絶対に夢を実現したい」という、強い意志が欠かせません。
授業では、私自身が声優として経験してきた厳しい体験や苦労も、正直に学生たちに伝えるようにしています。その上でなお「声優になりたい、声優として成功したい」という情熱・ハングリー精神を学生自身が認識し、さらにそれを現実的な目標へとつなげてゆく「強い心」を養いたいと思っています。2年に進級する頃には、多くの生徒が、入学時とは比べものにならないほど「本気」になっています。
色川先生が担当するのは2年次対象の「アテレコゼミ」。1年次に学んだ基礎を踏まえ、学生ひとり一人の個性や「強み」を見出しながら、よりきめ細かな演技指導を行います。声優として成功するには、タレント性など持って生まれた個性や才能もある程度は必要ですが、それをどう活かすかは本人次第。「表面的には不器用でも、大きな才能や可能性を秘めた学生はたくさんいます」と先生は言います。先生のゼミでは、そうした「個性」を発見して伸ばすと同時に、学生たちの心の成長をもサポートしながら、プロになるための力を養っていきます。
同じ夢を持つ仲間と切磋琢磨しながら学ぶことで、本気で夢に挑戦したいという気持ちが生まれます。”アナ学”での2年間は自分を変えるチャンス。諦めないで、ともに夢に向かって頑張っていきましょう!
専門学校東京アナウンス学院在学中に声優としてデビュー。以降「ストップひばりくん!」大空つばめ役、「ゲゲゲの鬼太郎」ユメコ役など、数々のアニメ作品に出演。「両親の反対を押し切り、『1年でプロにならなければ専門学校を辞めて大学へ』との条件のもと入学。そのバイタリティーが、本気でプロを目指す原動力に繋がりました」。声優として第一線で活躍する一方、約20年前から母校で講師を務め、後進の育成にあたっている。