国内外のピアノに携わる楽しさを実感する毎日
私は地元・岡山県のピアノ技術専門店で調律師として働いています。このお店は、世界三大銘器の一つであるベヒシュタインピアノの正規代理店でもあり、ヨーロッパ製や国産など幅広いメーカーのピアノを取り扱っています。ご家庭に出向いて行う調律では、様々な年代やメーカーのピアノに触れられるのが魅力です。お客様から「音が綺麗になった」「またお願いしたい」と言われると、大きなやりがいを感じます。特に、上司から引き継いだお客様が調律中に興味深く話しかけてくださり、「次もあなたにお願いしたい」とおっしゃった時の喜びは忘れられません。技術を磨き続け、さらに多くのお客様に喜んでいただけるよう頑張りたいです。
学校では、ピアノの仕組みを学ぶことからスタートし、調律、整調(タッチの調整)、修理といった幅広い技術を習得しました。また、調律師にはお客様とのコミュニケーション能力も必要なため、敬語の使い方や電話対応、業界知識についても学びました。そのおかげで、入社後すぐに独り立ちし、現場での仕事に対応できました。授業ではクラスメイトと相談しながら進めることで考える力も養われました。さらに、学園祭の委員長として地域に開かれたイベントの企画・運営に挑戦した経験は、チームをまとめる難しさと大きな達成感を教えてくれました。これらの経験が、今の自分の仕事に大いに役立っています。
鍵盤の横ぶれやガタつきを直すための細かな交換作業
在学中は、先生方の話を一言も漏らさないよう意識しました。授業では「昔のピアノはこうだった」といった教科書に載っていないエピソードも教えていただきました。そのおかげで、40~50年前の古いピアノに出会った時、先生のお話がよみがえり、実際に役立つことが何度もありました。調律師を目指す学校は複数ありますが、卒業後に自分がどのように働きたいかをイメージして選ぶことが大切です。一つのメーカーに特化したい人もいれば、私のように様々なメーカーのピアノに携わりたい人もいるでしょう。この視点で学校を選んだことで、今の自分にぴったりの環境で学び、仕事に活かせています。
鍵盤を弾いた力を無駄なく伝えるための繊細な作業
株式会社 ピアノファクトリー 勤務/ピアノ調律科/2024年卒/小学生の頃にピアノを習っていた成本さん。中学・高校では卓球に打ち込みましたが、進路に悩んだ時、ピアノの構造を見るのが好きだったことを思い出し、ピアノ調律師を志しました。地元・岡山県で就職後は、学校で学んだ知識を活かしながら、それぞれ個性が異なるお客様のピアノに向き合っています。「『100点の調律はない』という社長や上司の言葉は、『現状に満足せず成長を続ける』という教えだと感じます」と語る成本さん。今後も向上心を持って成長し続けることを目指しています。
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