お客様の爪の色や形などの個性を活かし、魅力を引き出すのがマニキュアリストの仕事です。例えば「赤」にも明るめのものや暗めのものなど様々あり、どれが似合うかはお客様ごとに異なります。ご希望やお好みを伺いながら、自分自身の感性や経験も踏まえ、お似合いになる色をご提案します。また単にマニキュアを施すだけでなく、お爪の形を整え健康を守ることも大事な仕事のひとつ。特に、私が現在担当することの多い足の爪は巻き爪などのトラブルが多いのですが、施術の結果「痛みがなくなった」とおっしゃっていただけたり、次回来店された際に「1ヶ月全然痛みがなかった」と喜んでいただけると、お役に立てたことに大きなやりがいを感じます。
サッカーに打ち込んでいた高校生の頃。それまで美容には疎かったのですが、マニキュアリストの兄にマニキュアを塗ってもらいネイルや美容全般に興味を持つようになりました。進路選びの際、改めて自分のやりたいこと、好きなことを考えた時、一番に思い浮かんだのがマニキュアのことでした。そこで、兄の出身校で安心感があり、また美容について幅広く学べるうえ、美容師<国>取得を目指せることから国際文化へ進学。在学中、当時兄が勤めていたロングルアージュで再び兄の施術を受け、高級感あふれるサロンでケアを受ける体験、爪の仕上がりの美しさに圧倒されて「私も同じ技術を提供したい」とマニキュアリストの道に進むことを決意しました。
何事にも真面目に、全力で取り組んだ結果、想像以上の成果が得られた学生時代でした。国際文化では幅広く美容について学べる選択授業があるのですが、私は自分なりの強みや得意なことを伸ばそうと、ネイル・メイク・まつエクなどを選択。座学でパーソナルカラーについて学んだことは、今の仕事にとても役立っています。1年次には校内の技術コンテストに出場。毎日ネイルケアの練習に励んだかいあって、賞をいただくことができました。コンテストに向けて磨いた技術も今の仕事に活かされています。技術は得意な一方、実は勉強は不得意。苦手を克服するために、美容師国家試験の過去問に打ち込んでいるうちに、自然と知識も身についていきました。
ロングルアージュ広尾店 勤務/2022年卒/美容科/進路選びは「『好き』な気持ちが仕事に繋げられるかが大事です」と渡邊さん。「そのうえで、就職してから先、10年・20年後の未来像を想像できるかということも大切にしてください」と、後輩たちにアドバイスを送ってくれた。現在勤める「ロングルアージュ」は「美しく健康な爪」をコンセプトとするネイルサロン。ケアを重視し、自爪本来の美しさを発揮させ、マニキュアで仕上げる点が大きな特長だという。兄から多大な影響を受け、自らもマニキュアリストの道に進んだ渡邊さん。「お客様からの信頼を沢山得られるような、みんなの見本となる技術者になりたいです」とこれからの目標を語ってくれた。