現在は、パターン(型紙)の理論とプロダクトや3Dモデリングについて教えています。昨年から始まった3Dの授業ではアパレル製品向けの3Dモデリングソフト「CLO」を用いて、仮想空間内のアバターに着せる服を作っています。洋服を作るには、パターンを作成、そのパターンをもとに洋服のパーツをとり、立体に組み立てることが必要になります。この一連の流れをバーチャル上で可能にしたものが3Dモデリングソフトです。自分のデザインの服を作り上げていく為には、トワル(仮布で作成する試作品)を何度も確認・修正を繰り返す必要がありますが、業務の効率化とサステナビリティへの取り組みに繋がるためにこういったソフトを取り入れてきている企業が増えています。パタンナーの技術と「CLO」を併用し、よりよい服作りを可能にしていきたいですね。
スーパーデザイナー学科では1年次でトップスやボトムス等のアイテム別パターンの基礎を学び、2年次ではクリエイティブな作品作りから、商品として販売する為のパターンプロダクトを、3・4年次ではMyBrandの商品として販売する為に、着用感や機能性を意識したより高度なパターン構造を学びます。「服の構造を理解した上で、イメージ通りのデザインを作り上げる事が出来るようになってもらいたい」と語る黒木先生。全て正解を教えるのではなく"自分で考える力"を付けてもらう事を意識して、一緒に考えながら取り組んでいるそう。
少しでも気になるなら、自分の目で見て、話を聞いて、体験できるオープンキャンパスに来てください。誰かに着てもらいたい服や自分が着たい服を、デザインし形にして素敵なパタンナーを目指して下さいね。
専門/パターン・CAD
大阪文化服装学院クリエイター学科卒業後、婦人アパレルの会社で6年勤務した後に大阪文化服装学院の教師へ。「アパレル企業での経験を活かし、服作りの魅力を知ってもらいたいです。」と語ってくれた。